恋人のアンソニーとの間で妊娠したことをきっかけに高校を辞めることになったマリアと、社会にうまく馴染めずコンピューター工場で働くマシュー、この2人が出会い、そしてお互いが惹かれあう物語です。
1993年1月23日に公開された映画『トラスト・ミー』は、自主製作映画の世界では有名なハル・ハートリーが監督・脚本を務め、2作目となる長編映画です。
この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。
映画『トラスト・ミー』の予告編
<トラスト・ミー・予告編>
妊娠したことで高校を辞めることになったマリアと、社会にうまく馴染めないマシュー。
マリアは恋人と結婚したいが父親に認められず、マシューは手を上げる父親に耐えながらもコンピューター工場で働いていました。
家族とうまくいかない2人が出会い、お互いが惹かれあうストーリーが描かれています。
果たして、マリアとマシューはどうなってしまうのか?
映画『トラスト・ミー』の解説
1990年にアメリカで公開された映画作品で、日本では1993年に公開されました。
自主製作映画の世界では有名なハル・ハートリーが、監督・脚本を務めています。
今作は、ハル・ハートリーにとって2作目となる長編映画であり、マリア役を務めたエイドリアン・シェリーにとっては世間に認められるキッカケにもなりました。
最初はマリアとマシューの恋愛ストーリーのような印象ですが、親子間の問題や自立など、現在にも通じるヒューマンドラマのような要素もあります。
これが1990年に製作されている、ハル・ハートリーの先見の明はさすがの一言です。
映画『トラスト・ミー』のあらすじ
高校生のマリアは、恋人のアンソニーとの間に子供を授かります。
そしてアンソニーと結婚したいマリアは、高校を辞めることにしました。
このことについてマリアの父親は大激怒し、興奮状態になったマリアはつい父親を叩いて、家を飛び出してしまいます。
すると、父親は心臓発作を起こし、そのまま亡くなってしまったのです。
一方、コンピューター工場で働くマシューは、やりがいのないお仕事に飽きており、上司に反抗してしまいます。
これをキッカケにマシューは仕事を辞め、父親の待つ自宅へ帰宅することになります。
このことに激怒した父親に詰られたマシューは、自宅でも不満を抱えていました。
映画『トラスト・ミー』のみどころ
ストーリー序盤から、高校生の妊娠や父親が亡くなるなど、ショッキングな展開をみせます。
マリアとマシューの恋愛ストーリーはもちろんですが、家族間の問題や自立など、現在にも通じるストーリーは必見です。
悲惨で重たいストーリー展開をしますが、コメディ要素をバランス良く混ぜているので、最後までしっかりと見ることができます。
そして、今作はマリア役を務めたエイドリアン・シェリーが、世間に知られるキッカケにもなりました。
今は亡きエイドリアン・シェリーの初期頃の演技を見られる、貴重な作品ともいえるでしょう。
ストーリーと共に、俳優陣にも注目して見てもらいたいです。
映画『トラスト・ミー』の感想
家族間の問題、孤独など、恋愛以外に様々なストーリーが描かれています。
一見重たい展開ばかりかと思いきや、コミカルなシーンもあり、最後までしっかりと見ることができます。
1990年に公開された映画作品ですが、今見ても通じるものがあるストーリーになっています。
映画『トラスト・ミー』の登場人物・キャスト
トラスト・ミーの登場人物・キャストをご紹介します。
マリア:エイドリアン・シェリー
マシュー:マーティン・ドノヴァン
マリアの母:メリット・ネルソン
マリアの父:ジョン・マッカイ
映画『トラスト・ミー』のスタッフ
トラスト・ミーのスタッフをご紹介します。
監督:ハル・ハートリー
脚本:ハル・ハートリー
音楽:フィル・リード
撮影:マイケル・スピラー