アーサー・エイジとウィリアム・ゲイツは、バスケットボールが大好きな少年です。
2人はバスケットの名門である聖ジョセフ高校からのスカウトを受け、プロ選手になるチャンスを掴もうと奮闘し、話が続きます。
1997年5月10日に公開された映画『フープ・ドリームス』は、サンダンス映画祭では観客賞を受賞しています。
この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。
映画『フープ・ドリームス』の予告編
<フープ・ドリームス・予告編>
アーサー・エイジとウィリアム・ゲイツは、アメリカシカゴにあるスラム街で暮らしていました。
その2人に、バスケットボールの名門である、聖ジョセフ高校からのスカウトがやって来ます。
2人にとって、それはNBA選手となり、貧困な生活を抜け出すチャンスでした。
エイジとゲイツは、アメリカンドリームを手にするために、高校と大学のチームで奮闘していきます。
映画『フープ・ドリームス』の解説
「フープ・ドリームス」は、1994年に公開されたアメリカ映画です。
ドキュメンタリーであり、元々はテレビ用として作られた企画が、映画になったものです。
実在するアーサー・エイジとウィリアム・ゲイツの2人を、カメラが追いかけています。
5年間に及ぶ撮影で生まれた、250時間という膨大な記録を、約3時間の映画としてまとめてあります。
そして、ドキュメンタリー映画でありながら、70万ドルの制作費に対して、1000万ドルを超える興行収入を実現しました。
また、サンダンス映画祭では、観客賞を受賞しています。
さらに、2005年には、残しておくべき映画として、アメリカの国立フィルム登録簿に登録されました。
映画『フープ・ドリームス』のあらすじ
アーサー・エイジとウィリアム・ゲイツは、バスケットボールを愛する少年たちです。
そして、2人とも、プロリーグであるNBAに憧れていました。
2人は、バスケットの名門である聖ジョセフ高校からのスカウトを受け、プロ選手になるチャンスを掴みます。
しかし、エイジの家は貧困家庭で、父親は薬の売人でした。
さらに、高校の学費が上がったことで、退学を余儀なくされます。
ゲイツも学費の上昇によって退学の危機に晒されますが、資産家の援助によってなんとか学校でのプレイを継続できます。
そのようにして、エイジとゲイツは、異なる環境でそれぞれ、NBAを目指していきます。
映画『フープ・ドリームス』のみどころ
ドキュメンタリー映画である「フープ・ドリームス」は、リアルなアメリカ社会が見どころです。
舞台となるシカゴでは、黒人が高校を卒業して、高水準の生活を送るのは非常に困難です。
そして、学校の対応や治安など、至るところに白人と黒人の差が見え隠れします。
さらに、エイジの家庭問題やゲイツの怪我など、現実的な問題が降りかかります。
あくまでもドキュメンタリーなので、都合の良い展開になるとは限りません。
脚色されない、ありのままが写されています。
そのような苦境に立たされながらも、NBAを目指す2人の姿は、応援したくなることでしょう。
映画『フープ・ドリームス』の感想
「フープ・ドリームス」は、リアルなアメリカを見ることができる作品です。
脚色されていないリアルな社会には、フィクションとは違った魅力があります。
また、バスケットボールがテーマなので、リアルなバスケドラマが好きという人も楽しめるでしょう。
映画『フープ・ドリームス』の登場人物・キャスト
フープ・ドリームスの登場人物・キャストをご紹介します。
アーサー・エイジ:アーサー・エイジ本人
ウィリアム・ゲイツ:ウィリアム・ゲイツ本人
ナレーター:スティーブ・ジェームズ
映画『フープ・ドリームス』のスタッフ
フープ・ドリームスのスタッフをご紹介します。
監督:スティーブ・ジェームズ
脚本:スティーブ・ジェームズ、フレデリック・マルクス
エグゼクティブプロデューサー:キャサリン・アラン ゴードン・クイン
製作:スティーブ・ジェームズ、ピーター・ギルバート、フレデリック・マルクス
撮影:ピーター・ギルバート
音楽:ベン・シドラン
録音:アダム・シンガー、トム・ヨー
編集:ビル・ホーグス、スティーブ・ジェームズ フレデリック・マルクス