明日の朝の4時44分、オゾン層の破壊により地球は滅亡するが、地球が終わる、日常が終わる、最期の日に、誰とどのように過ごすのか、最期の瞬間を迎えるその時を冷静に見守っている作品です。
2012年10月6日に公開された映画『4:44 地球最期の日』は、ダライ・ラマやアル・ゴア等の、当時実在した有識者の映像も盛り込まれいるため、リアリティが増しています。
この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。
映画『4:44 地球最期の日』の予告編
<4:44 地球最期の日・予告編>
明日の朝4時44分に、世界が終わる。
地球が終わりに近づく中、残りの時間を有意義に過ごそうと、あがく姿を見つめる異色作となる映画です。
世界の終わりを静かに待つ、一組のカップルのお話です。
地球温暖化の影響により、終わりを迎える地球。
その、破滅の運命は避けられず、一組のカップルは、残された時間を過ごしていきます。
映画『4:44 地球最期の日』の解説
劇場公開日は、2012年10月6日で、上映時間は、82分です。
製作国は、アメリカ、スイス、フランスとなっています。
英語の表記では、「4:44 Last Day on Earth」と、なっています。
主演は、アンチクライストのW・デフォーです。
デンマークのラース・フォン・トリアー監督が同じ時期に作り上げた「メランコリ」と同じ方向性のテーマで、激しい作品とは違い、この作品は、フェラーラ監督が挑んだ静かに時を過ごす映画となります。
この作品では、ダライ・ラマやアル・ゴア等の、実在の有識者の映像も盛り込まれています。
このことにより、リアリティがより増しています。
映画『4:44 地球最期の日』のあらすじ
明日の朝、4:44分、オゾン層の破壊により地球は滅亡することになります。
回避する方法はありません。
ローマ法王が人類に最後の祈りを捧げます。
主人公の男性、シスコは、恋人と部屋の中で過ごします。
人々はいつもと変わらない時間を静かに過ごし、最期の日を受け入れます。
主人公の過ごす部屋は、高級アパートで、最後には自分の娘や前の奥さんに連絡を取ります。
ですが、一緒に暮らす恋人はそのことに嫉妬をします。
地球が終わる、日常が終わる最期の日に、誰と、どのようにして過ごすのか、どこにでもいる男女や友人たちが、最期の瞬間を迎えるその時を冷静に見守っています。
映画『4:44 地球最期の日』のみどころ
この作品では、隕石が落下してきたり、救世主となるヒーローが現れたりという風な派手なシーンはなく、最期の日を静かに過ごす人々の様子が映し出されます。
地球が終わる、自分の日常が終わると言われたとき、自分だったらどう過ごすだろう、と考えながら、この作品を見ていける作品です。
ダライ・ラマ14世や、アル・ゴア(アメリカ合衆国 第45代副大統領)や、ルソン・マンデラ(南アフリカ共和国第8代大統領)らの実在の人物の映像も映し出されるため、地球最期の日というのを、リアルに感じることができるのが、この作品の見どころです。
映画『4:44 地球最期の日』の感想
地球が終わると言われたら、実際に人というのは、こんな風に過ごすのだろうか、自分ならどんな時間を誰と過ごすだろうかと、静かに考える時間をもらえる映画だと感じました。
最期というのを受け入れ、終わりの時間まで大事な人と過ごすという、「受け入れる」ということを考えさせられました。
映画『4:44 地球最期の日』の登場人物・キャスト
4:44 地球最期の日の登場人物・キャストをご紹介します。
シスコ:ウィレム・デフォー
スカイ:シャニン・リー
ノア:ポール・ヒップ
ティナ:ナターシャ・リオン
シスコの前妻:ディエドラ・マクダウエル
映画『4:44 地球最期の日』のスタッフ
4:44 地球最期の日のスタッフをご紹介します。
監督:アベル・フェラーラ
製作:フアン・デ・ディオス・ラライン
製作:パブロ・ラライン
製作:ピーター・デイナーほか
脚本:アベル・フェラーラ
撮影:ケン・ケルシュ
音楽:フランシス・クイパーズ