映画『少女は自転車にのって』のあらすじとレビュー|イスラム教徒における女性の立場の弱さを描いた作品

洋画

主人公の少女ワジダはイスラム教の世界にいます。

彼女には大きな夢があり、それは自転車に乗って好きな所へ行ける自由を獲得することでした。

ワジダは自転車を自力で手に入れようと、学校のコーラン暗唱大会で優勝を目指し、その優勝賞金で自転車を買おうと計画して、話は続きます。

2013年12月14日に公開された映画『少女は自転車にのって』は、第69回ヴェネツィア国際映画祭では国際アートシアター連盟賞を受賞し、ドバイ国際映画祭では最優秀作品賞、最優秀女優賞を獲得、ロッテルダム国際映画祭にてディオラフテ賞を受賞しています。

この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。

映画『少女は自転車にのって』の予告編

<少女は自転車にのって・予告編>

イスラム教徒における女性の立場の弱さを描いた作品です。

10歳という子どもでも、イスラム教では男女しっかりと区別がされています。

ワジダは、イスラムの女性の枠に囚われない少女で、男の子が乗っている自転車に大きな憧れを抱いています。

自分も自転車に乗って自由に駆け周りたいという夢がありました。

しかし、イスラムの世界は女性が自転車に乗ることも、自由を手にする事も叶いません。

そんな中でもワジダは自分の力で自転車を手に入れようと奮闘します。

映画『少女は自転車にのって』の解説

サウジアラビアとドイツによる共同製作されたヒューマンドラマです。

初公開は、2012年8月31日に第69回ヴェネツィア国際映画祭の場となりました。

ここでは国際アートシアター連盟賞を受賞しています。

日本でも2013年12月から徐々に全国に向けて公開されました。

その後ドバイ国際映画祭では、最優秀作品賞、最優秀女優賞を獲得しています。

翌年にはロッテルダム国際映画祭にてディオラフテ賞を獲得します。

監督は女性であり、映画を製作する自身もかなり挑戦的な立場となりました。

しかし、女性の自由を訴える訳でもなく、ただ映画を愛しているとコメントしています。

映画『少女は自転車にのって』のあらすじ

10歳の少女ワジダはサウジアラビアの厳しいイスラム教の世界に生きています。

しかし、ワジダは大きな夢を持っていました。

それは自転車に乗って好きなところに行く自由を得る事です。

母親には、友人の男の子アブダラと自転車競争がしたいと言います。

母親は、そんなワジダの様子をみて、大変心配しています。

母親はイスラム教の女性として普通に暮らして欲しいと願っているので、ワジダが自転車を買って欲しいと頼んでも聞き入れません。

ワジダは自転車を自力で手に入れようと、学校のコーラン暗唱大会での優勝を目指します。

優勝賞金で自転車を買おうと計画するのでした。

映画『少女は自転車にのって』のみどころ

イスラム教における女性の生活が見どころです。

日本で生活していると想像もつかない様な習慣があり大変興味深いです。

家庭における立場や、学校生活、仕事、結婚などの様子が描かれています。

女性は肌を男性見せてはいけないとされており、外出時には全身を覆う必要があります。

しかし、ひとたび布を取ると中の女性はとても煌びやかです。

ファッションやメイクにはそれぞれこだわりがあり、人生を楽しんでいます。

外から見ると、窮屈な世界に生きてるなと感じますが、本人達はその生活を満喫しています。

日本では触れる事の難しい文化が見られる貴重な作品です。

映画『少女は自転車にのって』の感想

イスラム教を信仰している女性のイメージは強いだけられている、辛そうだというイメージを持つ日本人が多いです。

しかし、この作品ではその様な悲観的な女性はフォーカスされていません。

皆それぞれの人生を謳歌しています。

ストーリー展開のテンポもよく、日常生活を見ているようですが飽きる事もありません。

監督の、イスラム教徒女性は幸せに暮らしているんだというメッセージが込められている気がします。

映画『少女は自転車にのって』の登場人物・キャスト

少女は自転車にのっての登場人物・キャストをご紹介します。

ワジダ : ワアド・ムハンマド
ワジダの母 :リーム・アブドゥラ
ワジダの父 :スルタン・アル=アッサーフ
アブダラ : アブドゥルラフマン・アル=ゴハニ
校長先生 :アフド

映画『少女は自転車にのって』のスタッフ

少女は自転車にのってのスタッフをご紹介します。

監督:ハイファ・アル=マンスール
脚本:ハイファ・アル=マンスール
製作:ゲルハルト・マイクスナー
ローマン・ポール
音楽:マックス・リヒター
撮影:ルッツ・ライテマイヤー
編集:アンドレアス・ヴォドラシュケ