映画『落下の王国』のあらすじとレビュー|重傷を負ったスタントマンが少女に自分が作り上げた一つの物語を話し始める作品

洋画

映画の撮影中に事故に遭い、人生の希望を失った主人公のロイが、入院している病院で知り合った純粋な少女に、薬剤室から自分用に薬を取ってきてもらおうと、彼女に特別な物語を語り始めます。

2008年9月6日に公開された映画『落下の王国』は、第40回シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀作品賞を受賞し、高い評価を受けている作品です。

この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。

映画『落下の王国』の予告編

<落下の王国・予告編>

重傷を負ってしまったスタントマンの男性が少女におとぎ話を描くというお話です。

映画の撮影で怪我負ってしまい病院のベッドで寝たきりになってしまった男性が主人公です。

主人公は、同じ病院に入院している少女と出会います。

そこで、主人公の男性は、自分が作り上げた世界でたった一つの物語を話し始めます。

映画『落下の王国』の解説

2006年9月に第31回トロント国際映画祭で初上映されました。

第40回シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀作品賞を受賞するなどの高い評価を受けています。

日本では、2008年9月6日に公開されていて、劇場公開時「君にささげる、世界にたった一つの作り話」というキャッチコピーが使われています。

監督は、1981年から構想26年、13の世界遺産と、24か国以上で撮影をし、4年もの期間を費やして撮影しました。

ベートーヴェンの交響曲第7番の第2楽章が主題曲として用いられています。

2008年に「映画スタッフが選ぶ最も輝いた映画」にて20位となっています。

映画『落下の王国』のあらすじ

映画の撮影中に事故に遭い、さらには恋人を主演の俳優に奪われてしまうという人生の希望を失ったスタントマンのロイが主人公です。

事故に遭い病院に入院している時に、そこで知り合った純粋な少女の「アレクサンドリア」を利用しようとします。

薬剤室から、自分用に薬を取ってきてもらうため、彼女に特別な物語を語り始めます。

それは、6人の勇者の物語でした。

一人の悪者のため、愛する人や誇りを失ってしまった者たちが力を合わせて立ち向かうという物語です。

それは、少女を操ろうと始めたお話ですが、やがてそれが自分をも救う物語となっていきます。

映画『落下の王国』のみどころ

監督が26年の構想を経て、撮影に4年を費やし、20か国のロケで数々の世界遺産が登場することから、作品の内容だけでなく映像というのがとても見どころとなる作品です。

CGを使わずに作り上げられた映像は、とても素晴らしいものです。

また、石岡瑛子さんの衣装づくりというのが、この物語のイメージを表していて、目を奪われます。

東洋・中東・西洋とが混ざり合った世界が、壮大なスケールで、美しいファンタジーとなっています。

お話は、子どもからわかりやすいものとなっていて、映像がとても美しいため、大人から子供までが楽しめる作品となっています。

映画『落下の王国』の感想

映像のすばらしさにとても感動をしました。

監督などの作り手が、とてもこの作品に気持ちを込めているのがわかるのと、丁寧に作られているので、見ている側もとても楽しく見ることができます。

映像に、音楽に、ゆっくりとした時間を過ごしたいときに見たくなる映画です。

映画『落下の王国』の登場人物・キャスト

落下の王国の登場人物・キャストをご紹介します。

アレクサンドリア / 山賊の娘:カティンカ・アンタルー
ロイ・ウォーカー / 黒山賊 / 青山賊:リー・ペイス
片足の俳優 / ルイジ:ロビン・スミス
氷配達人 / オッタ・ベンガ:マーカス・ウェズリー
オレンジ摘み / インド人:ジートゥー・ヴァーマ
病院職員 / ダーウィン:レオ・ビル

映画『落下の王国』のスタッフ

落下の王国のスタッフをご紹介します。

監督:ターセム・シン
脚本:ダン・ギルロイ、ニコ・ソウルタナキス、ターセム・シン
製作:ターセム・シン