映画『キューリー夫人』のあらすじとレビュー|小さな小屋から始まった女性物理学者のキュリー夫人の物語

洋画

キュリー夫人が、素晴らしい成果を残すまでに、どのような人生を歩んできたかというのを知ることができる作品となっています。

1946年2月14日に公開された映画『キューリー夫人』は、アカデミー賞に、作品賞・主演女優賞・主演男優賞・撮影賞・録音賞などに、ノミネートされました。

この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。

映画『キューリー夫人』の予告編

<キューリー夫人・予告編>

女性物理学者のキュリー夫人の記録です。

世界で初めて、ウランからラジウムの分離に成功しました。

夫婦の研究で、天然ウランから未知の放射性元素を分離することになります。

女性であるということで、ハンディキャップを追ってしまう時代に、ノーベル物理学賞に選ばれたキュリー夫人。

小さな小屋から始まった研究を、映画の中で描いています。

映画『キューリー夫人』の解説

1943年12月15日にアメリカで公開された映画です。

日本での公開は、1946年2月14日で、上映時間は124分です。

日本での配給は、セントラル映画社です。

アカデミー賞に多数ノミネートしており、作品賞・主演女優賞・主演男優賞・撮影賞・録音賞などにノミネートされています。

キュリー夫人の娘イヴ・キュリーによって出版されたキュリー夫人の伝記を基に作られた映画です。

キュリー夫人役のグリア・ガースンさんは、ロンドン出身のイギリス女優です。

日本での公開は、アメリカ映画輸入再開第一号として、「春の序曲」という作品と共に公開されています。

映画『キューリー夫人』のあらすじ

キュリー夫人(マリー)は、大学生として、まじめに勉学に励んでいましたが、食事もまともに取れないほどの貧乏学生でした。

アルバイトのため、ピエール・キュリー教授の実験室に行くことになります。

そこで、真剣に取り組むマリーの姿から、キュリー教授はマリーに惹かれていきます。

大学を卒業後、二人は結婚をし、共同研究が始まります。

研究に必要な費用があまりない二人は、小さな小屋を使って研究を始めました。

そして、ついにラジウムの抽出に成功します。

研究が上手くいき、そして幸せになれると思われた時、不慮の事故でマリーの夫のピエールが亡くなってしまいます。

悲しみから立ち直れずにいたキュリー夫人ですが、亡き夫の遺志を継ぎ、研究を再開しました。

映画『キューリー夫人』のみどころ

キュリー夫人が、素晴らしい成果を残すまでに、どのような人生を歩んできたかというのを知ることができる作品というのが魅力的です。

女性で物理学を学ぶという、当時の時代では今よりも女性ということで難しい部分があったはずですが、真剣に研究に取り組みました。

その後、キュリー教授との出会いがありました。

そして家族となり、子どもが二人できましたが、それでも研究を続け、亡き夫のために悲しみに暮れながらも研究を続けたという姿が素晴らしいです。

キュリー夫妻の研究は、今の様々なものに生かされていますし、どんな状況であっても人は始められるんだという、やり遂げることにすごさというのを感じられるのが見どころです。

映画『キューリー夫人』の感想

キュリー夫人は何を成し遂げた人なのか、ということだけでなく、夫婦での研究から偉大なものの発見がなされたということがわかり、知らなかった部分を多く知ることができました。

何かを追い続ける力、続けるすごさというのを感じました。

映画『キューリー夫人』の登場人物・キャスト

キューリー夫人の登場人物・キャストをご紹介します。

マリ・キュリー:グリア・ガースン(吹替:水城蘭子)
ピエール・キュリー:ウォルター・ピジョン(吹替:浦野光)
ウジェーヌ(ピエールの父):ヘンリー・トラヴァース
ジャン・ペロー:アルベルト・バッサーマン
ダヴィッド・ル・グロ:ロバート・ウォーカー
ケルヴィン卿:C・オーブリー・スミス

映画『キューリー夫人』のスタッフ

キューリー夫人のスタッフをご紹介します。

監督:マーヴィン・ルロイ
脚本:ポール・オズボーン
:ポール・H・ラモー
原作:エーヴ・キュリー『キュリー夫人伝』
製作:シドニー・フランクリン