映画『ちいさな哲学者たち 2010』のあらすじとレビュー|月に数回哲学の授業が行われるある幼稚園で変化していく園児の姿から様々な事を考えさせられるドキュメンタリー作品

洋画

2010年7月6日に公開された映画『ちいさな哲学者たち 2010』。
この記事では、映画『ちいさな哲学者たち 2010』のあらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『ちいさな哲学者たち 2010』の予告編

パリ近郊にある幼稚園では、4歳から月に数回哲学の授業が行われていました。

哲学と言っても授業の内容は非常にシンプル。

毎回ひとつのテーマを決めて、そのことについてとことん考える、というものでした。次第にそれぞれの考えを自分の言葉で表現するようになっていく園児の姿から、さまざまなことを考えさせられるドキュメンタリー映画です。

映画『ちいさな哲学者たち 2010』のあらすじ

パリ近郊の教育優先地区(ZEP)にある公立ジャック・プレヴェール幼稚園では、4歳から月に数回、2年間哲学の授業を行うユニークな教育方法が採用されています。

ただ、哲学の授業と言ってもその内容は、ひとつのテーマを毎回決めて、ただ純粋にそのテーマについて「考える」というシンプルなもの。

最初は戸惑い発言のなかった子どもたちでしたが、次第にそれぞれが持つ考えを語り、意見の違う相手の言葉に耳を傾けることを覚えていきます。

普通の幼稚園では行われない哲学を学ぶことを通して変化する園児の成長をつぶさに観察したドキュメンタリー映画です。

映画『ちいさな哲学者たち 2010』の解説

「ちいさな哲学者たち」は、2010年に公開されたフランスのドキュメンタリー映画です。

記録されているのは、パリ近郊の幼稚園で行われている哲学の授業の様子。

なお、この哲学の授業は、1960年代にコロンビア大学の教授が提唱した「こどものための哲学」に基づき実践されています。

本理論では、子どもが元々持つ考える力は話し合うことで高めることができ、その後の生きる知識につながる、ということが唱えられています。

この理論に基づき繰り広げられる園児の哲学の授業を、監督・脚本を務めたピエール・バルジェ自らがカメラを回し記録した、実録映画です。

映画『ちいさな哲学者たち 2010』のみどころ

「ちいさな哲学者たち」は、「哲学」の授業を通して園児ひとりひとりが成長する姿に迫ったドキュメンタリー映画です。

そのため、本作の見どころはやはり、授業を通してどう子どもたちが成長したか、というところにこそあります。

最初は発言することすらままならなかった子どもたちが、授業を積み重ねる中で確実に考えを深め、しっかりとテーマと向き合えるようになっていきます。

また、子どもでありながら、それぞれに個性があり、考えの骨格がすでに構築されていることに驚かされます。この先の教育の可能性を探ることができる作品です。

映画『ちいさな哲学者たち 2010』の感想

幼稚園で行われている哲学の授業に迫ったフランスのドキュメンタリー映画「ちいさな哲学者たち」。

授業を通して子どもたちの成長する姿、また、「考える」という哲学の本質と真摯に向き合う姿からは、さまざまなことを学べます。

教育が秘める新たな可能性を探ることができる作品です。

映画『ちいさな哲学者たち 2010』の登場人物・キャスト

映画『ちいさな哲学者たち 2010』のキャストをご紹介します。

  • イザベル・デュフロク幼稚園長
  • パスカリーヌ先生
  • 子供たち:アズアウ、アニッサ、アビゲイル、アブデラメーヌ、イスマエル、イネス、ウィリアム、キリア、シャナ、ジョナタン、セバスチャン、テオ、ナオミ、ヌディクー、ヤニス、ルイーズ、レア、ローズメイ

映画『ちいさな哲学者たち 2010』のスタッフ

映画『ちいさな哲学者たち 2010』の作成スタッフをご紹介します。

  • 監督:ジャン・ピエール・ポッジ ピエール・バルジェ
  • 脚本:ジャン・ピエール・ポッジ ピエール・バルジェ シルヴィ・オパン
  • 製作:シルヴィ・オパン
  • 音楽:Anouar Brahem
  • 撮影:ピエール・バルジェ
  • 編集:ジャン・コンデ