映画『グリズリーマン』のあらすじとレビュー|環境保護活動家ティモシー・トレッドウェルによるセルフドキュメンタリー作品

洋画

ティモシー・トレッドウェルは、パートナーのエイミーと共に、アラスカにあるカトマイ国立公園で環境保護活動を目的としてキャンプをし、日々、野生動物の様子を動画に記録に残しています。

主なターゲットは2頭の巨大なグリズリーで、近くでのキャンプは常に危険を伴いますが、撮影は続きます。

2005年8月12日に公開された映画『グリズリーマン』は、第31回ロサンゼルス映画批評家協会賞と、第71回ニューヨーク映画批評家協会賞では、共にドキュメンタリー映画賞を受賞しています。

この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。

映画『グリズリーマン』の予告編

<グリズリーマン・予告編>

環境を保護する活動をしていたティモシー・トレッドウェルによるセルフドキュメンタリー映画です。

彼は長年野生動物の生活を記録する為に、動画を残していました。

グリズリーマンでは、アラスカに住む野生の熊を含める様々な動物との触れ合いが記録されています。

ティモシーは、中でもグリズリーと名付けた熊に愛着を沸かせています。

グリズリーをまるで家族かのように接し、ひと夏を共にします。

映画『グリズリーマン』の解説

2005年に公開されたアメリカのドキュメンタリー映画です。

この作品は、主に撮影者であるティモシー・トレッドウェルが実際に撮影した映像が使われます。

その撮影期間は13年間分にも及び、ティモシー・トレッドウェル自身もこれを発表する事を目的としていたので、野生動物の生活を細部に渡るまで撮影しています。

動物保護活動のドキュメンタリー性が高く評価され、第31回ロサンゼルス映画批評家協会賞、第71回ニューヨーク映画批評家協会賞で共にドキュメンタリー映画賞を受賞しています。

その他、ノミネートに留まりましたが、3つの映画祭で話題となった作品です。

映画『グリズリーマン』のあらすじ

ティモシー・トレッドウェルは、パートナーのエイミーと共にアラスカにあるカトマイ国立公園で環境保護活動を目的とし、ひと夏をそこでキャンプしていました。

そして日々野生動物の様子を動画に記録しています。

主なターゲットは2頭の巨大なグリズリー(ハイイログマ)です。

グリズリーの近くてのキャンプは常に危険を伴います。

カメラに向かって生き残る為のポイントなども語りかけます。

しかし、転機が訪れるのは2003年10月です。

いつも通りの日常を送るティモシー・トレッドウェルとエイミーのもとに現れたのはグリズリーでした。

映画『グリズリーマン』のみどころ

グリズリーマンの見どころは、ティモシー・トレッドウェルが残した膨大な映像です。

彼はカメラを回すのが日常となっており、カトマイ国立公園での生活で後半の5年間だけでも100時間を超える動画を残していました。

グリズリーに人生を捧げるといっても過言ではない程、グリズリーの生活に近づき尽くしてきました。

危険を伴う行為も多く見られますが、グリズリーの自然体な生活が垣間見られます。

作品の中には、ティモシー・トレッドウェルの撮影した映像の間に友人や知人によるインタビューも挟まれています。

そのコメントからは、自然界に対する様々な意見が込められています。

映画『グリズリーマン』の感想

ティモシー・トレッドウェルは、動物保護活動を始める前は依存症があったり、精神的に不安定な部分がありました。

しかし、グリズリーに対する執着とも取れる愛情が、彼が生きる事の存在意義となったのではないかなと感じます。

一方で、パートナーのエイミーは、グリズリーに対して一般人と同じ感覚を抱いており、恐怖感を露わにします。

この2人の温度差も、カトマン国立公園での厳しい生活を物語っているなと思います。

映画『グリズリーマン』の登場人物・キャスト

グリズリーマンの登場人物・キャストをご紹介します。

ティモシー・トレッドウェル
エイミー・ヒュグナード
ウィリー・フルトン
ジュエル・パロバック

映画『グリズリーマン』のスタッフ

グリズリーマンのスタッフをご紹介します。

監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
脚本:ヴェルナー・ヘルツォーク
製作:エリック・ネルソン
製作総指揮:ケヴィン・L・ベッグス
ビル・キャンベル
フィル・フェアクロウ
アンドレア・メディッチ
トム・オーテンバーグ
音楽:リチャード・トンプソン
撮影:ペーター・ツァイトリンガー
編集:ジョー・ビニ