映画『バニシング・ポイント』のあらすじとレビュー|主人公のコワルスキーがひたすら車を運転する様子を描いた作品

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自動車輸送業を営んでいる主人公のコワルスキーの元に、1台の車を運ぶ依頼が舞い込みます。

そして、それを15時間で運びきる賭けをすることになり、話が続きます。

1971年3月13日に公開された映画『バニシング・ポイント』は、公開当初はあまり興行収入は高くありませんでしたが、徐々に人気を伸ばし、最終的には1200万ドルを超える興行収入を実現しました。

この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。

映画『バニシング・ポイント』の予告編

<バニシング・ポイント・予告編>

「バニシング・ポイント」は、主人公のコワルスキーがひたすら車を運転する様子を描いた作品です。

決められた時間までに到着するという賭けをしているコワルスキーは、警察の制止を振り切り車を飛ばします。

その様子が、ラジオを通じて広まります。

そうして、コワルスキーに共感する人や応援する人が増えていくという内容です。

映画『バニシング・ポイント』の解説

「バニシング・ポイント」は、1971年に公開されたアメリカ映画です。

最初にイギリスのロンドンで公開され、アメリカと日本で公開されたという経緯があります。

そして、アメリカと日本で公開される前に、一部のシーンがカットされています。

そのため、ヒッチハイカー役のシャーロット・ランプリングは、イギリス版にのみ登場します。

そして、公開当初こそあまり収入は高くありませんでしたが、徐々に人気を伸ばしたという経緯があります。

その結果、最終的には1200万ドルを超える興行収入を実現しました。

また、現代でも根強いファンが大勢いて、他の作品でオマージュされることも多いです。

映画『バニシング・ポイント』のあらすじ

自動車輸送業を営んでいるコワルスキーは、ベトナムへの従軍や、愛する女性を失うなど、複雑な過去を持っていました。

そのコワルスキーの元に、1台の車を運ぶ依頼が舞い込みます。

そして、それを15時間で運びきれるかどうかの賭けをすることになります。

コワルスキーは、賭けに勝ち、早く仕事を終わらせるために車を飛ばします。

その道中、スピード違反で警官に呼び止められますが、それを振り切り走っていきます。

その様子は、地元ラジオで広く知られることになります。

その結果、大勢の人がコワルスキーを応援します。

それを余所に、コワルスキーは自らの終着地点を求めて走っていくというストーリーです。

映画『バニシング・ポイント』のみどころ

「バニシング・ポイント」は、アメリカの荒野の中を、車が颯爽と駆けていく様子が格好良い映画です。

そして、カーチェイスもあるので、車映画好きの人におすすめです。

ただ、単純に車を走らせるだけではなく、しっかりとしたストーリーが存在します。

そのため、充実した内容を求める人でも、視聴後には満足できる可能性が高いです。

また、当時の政府を批判する、アメリカン・ニューシネマでもあります。

反体制の意味合いが込められて作られたという背景を考慮しながら視聴すると、違った楽しみ方ができるでしょう。

映画『バニシング・ポイント』の感想

「バニシング・ポイント」は、アメリカン・ニューシネマを代表する作品として非常に有名です。

そして、レトロ映画でありながら、含まれているメッセージは現代にも通じるものがあります。

そのため、今視聴しても十分楽しめるでしょう。

映画『バニシング・ポイント』の登場人物・キャスト

バニシング・ポイントの登場人物・キャストをご紹介します。

コワルスキー:バリー・ニューマン
ラジオDJスーパー・ソウル:クリーヴォン・リトル
ドラッグ・ディーラーのジェイク:リー・ウィーバー
陸送屋サンディ:カール・スウェンソン
砂漠の蛇獲りの老人:ディーン・ジャガー
フーバー助祭:スティーブン・ダーデン
警官チャーリー:ポール・コスロ
中年警官コリンズ:ボブ・ドナー
バイカーのエンジェル:ティモシー・スコット
ヌード・ライダー:ギルダ・テクスター
ヒッチハイカー:アンソニー・ジェームズ
ヒッチハイカー:アーサー・マレット
ベラ:ビクトリア・メドリン
ヒッチハイカー:シャーロット・ランプリング

映画『バニシング・ポイント』のスタッフ

バニシング・ポイントのスタッフをご紹介します。

監督:リチャード・C・サラフィアン
脚本:ギレルモ・ケイン
原案:マルコム・ハート
製作:ノーマン・スペンサー
製作総指揮:マイケル・ピアソン
撮影:ジョン・A・アロンゾ
編集:ステファン・アーンステン