映画『幸せのちから』のあらすじとレビュー|高級医療機器のセールスマンであった男性を舞台にした物語

洋画

大切な5歳の息子の為に働きますが不況によって仕事も上手くいかず家賃も滞納し、妻からも見放されます。

2007年1月27日に公開された映画『幸せのちから』は、幸せとは何か、それを考えさせられる作品です。

この映画のみどころ、感想など感じたことをご紹介します。

映画『幸せのちから』の予告編

<幸せのちから・予告編>

1980年代、サンフランシスコに住む高級医療機器のセールスマンであった男性を舞台として物語が繰り広げられます。

彼は、何よりも大切な5歳の息子のため懸命に働きますが、不況によって仕事はなかなか思うようにいきません。

そのために、家賃の支払いもままなりませんでした。

やがて妻にも愛想を尽かされ、家賃の滞納によって自宅からの立ち退きを命じられてしまいます。

そこで彼は幼い息子と自分自身のために一念発起をするのでした。

映画『幸せのちから』の解説

原題はアメリカ独立宣言の「幸福の追求=The pursuit of happiness」に由来しています。

製作費は概算で$55,000,000が費やされ、日本での興行収入は21.7億円を記録しました。

配給はコロンビア映画が担い、アメリカでは2006年12月15日に、日本では 2007年1月27日が、それぞれ公開されています。

また日本では、2009年3月6日に日本テレビ版が放映されています。

またこの作品で主人公のクリス・ガードナーを演じたウィル・スミスは第79回アカデミー賞において、主演男優賞にノミネートされました。

映画『幸せのちから』のあらすじ

クリス・ガードナーは、新型医療器械を大金をはたいて仕入れ、この機械を「革命的な機械」と信じていました。

しかし、機械のセールスは思うようにうまくいかず、税金を滞納するまでになり、妻のパートの収入で乗り切るという苦しい生活をしていました。

ある日、彼は真っ赤なフェラーリを見かけて、その持ち主に、仕事と、その仕事にどうやって就いたのかという質問をします。

株の仲買人をしていると聞いた彼は、株に興味を抱き、証券会社の養成コースに願書を提出しました。

しかし、半年間に及ぶ研修期間の定員は20名で、そのうち、選ばれるのは1名でした。

映画『幸せのちから』のみどころ

そんな時、とうとう妻は息子を連れて出て行ってしまうのでした。

クリスは息子のクリストファーを連れ戻したものの、大家からは立ち退きを命じられ、さらに駐車違反によって、一晩拘留されてしまいます。

息子と2人で安いモーテルで暮らすことになったものの、税金の未納分として、ほとんどの差し押さえに遭います。

まさに文字通りの路頭に迷うことになった2人は、駅のトイレや教会などを転々としながら、ホームレス生活を送ることになりました。

そのクリスを動かすものは、父親を知らず育った自分の境遇を、息子には味合わせたくないと願う息子への愛情だったのです。

映画『幸せのちから』の感想

幸せとは何か。

そこへ突き動かすものは何か。

きっと人それぞれ、状況やこれまでの環境によって異なるのでしょう。

しかし、まさにタイトル通りのことを問いかけられる作品であり、父が息子を想う愛がお金や物を超越することがあると描かれた作品でした。

映画『幸せのちから』の登場人物・キャスト

幸せのちからの登場人物・キャストをご紹介します。

クリス・ガードナー:ウィル・スミス
クリストファー:ジェイデン・スミス
リンダ :タンディ・ニュートン
ジェイ・トゥイッスル:ブライアン・ホウ

映画『幸せのちから』のスタッフ

幸せのちからのスタッフをご紹介します。

監督:ガブリエレ・ムッチーノ
脚本:スティーヴン・コンラッド
音楽:アンドレア・グエラ
撮影:フェドン・パパマイケル
編集:ヒューズ・ウィンボーン