20世紀を代表する、伝説のミュージシャンたちが続々と登場し、まるでビデオクリップのような雰囲気をかもし出しています。
1997年8月8日に公開された映画『真夏の夜のジャズ』は、招待上映としてベネチア国際映画祭で行われ、その大胆な撮影方法や映像の美しさに世界中の映画人が衝撃を受けました。
この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。
映画『真夏の夜のジャズ』の予告編
<真夏の夜のジャズ・予告編>
アメリカ・ジャズ界最大の音楽フェスティバル「ニューポート・ジャズ・フェスティバル(Newport Jazz Festival)」を主題としたドキュメンタリーです。
数々の伝説のミュージシャンたちが魅せる圧倒的な音楽パフォーマンスと、それを楽しむおしゃれな観客たちの姿をカメラに収めた熱い作品となっています。
映画『真夏の夜のジャズ』の解説
永遠に続く夢をお見せしましょう。
アメリカ最大級の夏フェスで伝説のミュージシャンたちが魅せる奇跡の音楽ドキュメンタリです。
この作品は1958年7月3日から6日までの、真夏に開催された第5回フェスと、同時期に開催されたヨットレース「アメリカズカップ」の映像を随所に挿入した作品となっています。
招待上映は1959年のベネチア国際映画祭で行われ、その大胆な撮影方法や映像の美しさに世界中の映画人が衝撃を受けました。
1999年に本作は国立フィルム保存委員会によりアメリカ国立フィルム登録簿に登録されています。
この伝統的なフェスは1954年から始まり現在でも続いています。
アメリカ国立フィルム登録簿とは、文化的・歴史的・芸術的に極めて高い価値を持つ作品の半永久的な保存を推奨している映画・動画作品のリストのことです。
映画『真夏の夜のジャズ』のあらすじ
20世紀を代表する「ジャズの父」とも呼ばれたジャズミュージシャンのルイ・アームストロング。
ジャズ界有数の作曲家として多くのミュージシャンに影響を与えたセロニアス・モンク。
ザ・ビートルズやローリングストーンズ、ビーチ・ボーイズなど多くのミュージシャンにカバーされ、「ロックの創造者」と呼ばれたチャック・ベリーなど、伝説のミュージシャンたちが続々と登場。
7月3日から6日までの出来事を1日の夏夜の出来事として、わずか83分にまとめたこの作品は音楽と直接関係のない、観客にもフォーカスし、アメリカズカップのヨットシーンなどを作品の随所に使用することで、まるでビデオクリップのような雰囲気をかもし出しています。
単なる音楽ドキュメンタリーにはとどまらない不思議な魅力に溢れた作品です。
映画『真夏の夜のジャズ』のみどころ
名だたる著名人の演奏と撮影当時の熱気、そしてフェスを楽しむ人々を綺麗な画角に収めています。
この当時1958年のアメリカは、まさに黄金期といって過言ではありませんでした。
身なりを整えたフェス参加者や高級車の行き交いを見るだけでもアメリカの当時の幸せが撮影されているのがわかります。
そして、ルイ・アームストロングの天国にまで届きそうなトランペットの演奏。幅広い音域で歌声を響かせるダイナ・ワシントン。ハスキーボイスと個性的な歌声で「Tea for two」を歌い上げるアニタ・オデイ。
その他にも数多くの演奏が心を震わせます。
映画『真夏の夜のジャズ』の感想
登場する豪華なキャスト、観客の自由奔放な観覧の仕方も当時のアメリカの自由さを感じます。
キャスト、スタッフ、観客、全てが独自のスタンスで楽しんでる最高のフェス映像、何度も見返したくなること間違いなしです。
映画『真夏の夜のジャズ』の登場人物・キャスト
真夏の夜のジャズの登場人物・キャストをご紹介します。
出演者:ジミー・ジュフリー
ソニー・スティット
アニタ・オデイ
ジョージ・シアリング
ジェリー・マリガン
アート・ファーマー
ジム・ホール
セロニアス・モンク
ダイナ・ワシントン
ビッグ・メイベル
チャック・ベリー
チコ・ハミルトン
マヘリア・ジャクソン
ルイ・アームストロング
他
映画『真夏の夜のジャズ』のスタッフ
真夏の夜のジャズのスタッフをご紹介します。
監督・撮影:バート・スターン
撮影:コートニー・ヘィフェラ
撮影:レイ・フェアラン
音楽:ジョージ・アヴァキアン