映画『アーティスト』のあらすじとレビュー|モノクロの無声映画で活躍する俳優たちが中心のストーリー展開で優しさや愛情を感じるロマンティックな雰囲気の作品

洋画

2012年4月7日に公開された映画『アーティスト』。
この記事では、映画『アーティスト』のあらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『アーティスト』の予告編

近年では珍しいモノクロの無声映画で、サイレントとトーキーで活躍する俳優たちを中心にストーリーは展開していきます。

全体的にロマンティックな雰囲気があり、くすくすと笑えるシーンも多いです。

撮影機材などの進化による時代の流れによって落ち目になっていく男優と、彼とは反対にスターダムに昇っていく女優が描かれています。

映画『アーティスト』のあらすじ

ジョージはサイレントスターで、女優を目指している若い女性と出会います。

彼女はダンスがうまく、彼も思わず一緒に踊りました。

時代は無声映画からトーキーに変化していき、彼はスターの座から降りるようになりますが、一方彼女はスターになっていきます。

彼の妻は家から出ていき、お金のない彼は家財を売り払いました。

彼女は彼の家財を秘密裏に購入しており、陰ながら彼をサポートするのです。

彼女は自宅で彼を療養させたり、周囲の反対を断って共演しようとします。

昔の栄光にこだわる彼の姿が描かれている中、スターへの道を駆け上がる彼女との対比が印象的です。

映画『アーティスト』の解説

 本作の監督は以前からサイレントを製作しようと思っていて、メロドラマにすることを考えていました。

当時採用されていたスクリーン比で製作されていて、モノクロになりますがカラーフィルムが使われています。

当時の雰囲気を再現するのにライトやカメラの動きなど、サイレント用に合わせられました。

作品に登場する犬はカンヌ国際映画祭において受賞し、優秀な演技をしたことによって他の賞も得ています。

もともと捨て犬でしたが、トレーナーとの出会いによって人生(犬生)が大きく変化しました。

二人の美しいダンスを見ることができ、映画が大きく変わる新しい時代への幕開けを感じることができる作品です。

映画『アーティスト』のみどころ

 ジョージはトーキーを拒絶していましたが最終的に出演するようになるので、いままでサウンドのなかった世界に音楽が生まれてきます。

それまでずっと静かだった世界が色付きだすようになり、映画の新しい世界を体験することができるでしょう。

映画の歴史を垣間見ることができ、二人の美しいダンスが繰り広げられます。

音響効果はほとんどありませんが、それでも心を揺さぶられる要素があり、音のない映画を新鮮に感じることでしょう。

ファッションもおしゃれでテンポが良く、奥の深い作品になっています。

彼の世界は彼女と出会うことによって再び色付き始めたのです。

映画『アーティスト』の感想

彼らのお互いへの優しさや愛情を感じることができ、ロマンティックな雰囲気のある作品です。

俳優たちの表情や動きなどによってストーリーを読んでいくことになるので、俳優陣の演技のすごさを実感することができます。

映画『アーティスト』の登場人物・キャスト

映画『アーティスト』のキャストをご紹介します。

  • ジョージ・ヴァレンティン:ジャン・デュジャルダン
  • ペピー・ミラー:ベレニス・ベジョ

映画『アーティスト』のスタッフ

映画『アーティスト』の作成スタッフをご紹介します。

  • 監督:ミシェル・アザナヴィシウス
  • 脚本:ミシェル・アザナヴィシウス
  • 製作:トマ・ラングマン