映画『サンセット大通り』のあらすじとレビュー|最初から興味深々の展開となるみどころや感想をお届け

洋画

邸宅内のプールに浮かぶ脚本家のジョーという名の男性がいました。

しかし、すでに息はしていない状態であった。

1951年10月28日に公開された映画『サンセット大通り』、この後の展開はどうなるのか、とても興味が湧いてきます。

この映画のみどことや感想などをご紹介します。

映画『サンセット大通り』の予告編

<サンセット大通り・予告編>

大物女優の豪邸のプールに浮かぶ謎の男性の遺体。

男性の名はジョー。

ジョーの職業は脚本家である。

話は、この事件の半年ほど前にさかのぼる。

ジョーは、困窮しており借入の返済に困る日々を送っていた。

ある時、取り立ての厳しさから逃げ出すため、女優の豪邸に逃げ込む。

豪邸の主はノーマであった。

ノーマは既に、女優としての存在が忘れ去られつつあった。

ジョーは、ノーマの依頼を受け、女優復活の手助けをする事になる。

映画『サンセット大通り』の解説

この映画は1950年に製作されました。

「アパートの鍵貸します」など数々の作品の監督や脚本を手掛けたビリー・ワイルダー監督の作品です。

この映画のひとつの特徴として、出演者の当時の社会的立場を映画の役柄にマッチしたキャスティングを取り入れている点だと言われている。

例えば、ノーマ役のグロリア・スワンソンは、かつてサイレント映画全盛期に活躍していた女優であった。

また元映画監督の設定であるマックス役のエリッヒ・フォン・シュトロハイムも、かつては映画監督であった。

またサイレント映画の大御所であるバスター・キートンが、わずかながら出演している豪華さもある映画である。

第23回アカデミー賞で、モノクロ作品でのアカデミー美術賞、アカデミー脚本賞、そしてアカデミー作曲賞の3つの賞を受賞した作品でもあります。

映画『サンセット大通り』のあらすじ

ロサンジェルスの邸宅内のプールに浮かぶ脚本家のジョーという名の男性。

すでに息はない状態である。

事の発端は半年前に起きていた。

ジョーは、書いた脚本が映画会社から評価されず生活は困窮していた。

借入の取り立てを回避したいと逃げ込んだ邸宅。

この邸宅には、かつての有名女優ノーマ・デズモンドと彼女の世話をしているマックスが住んでいた。

ジョーは、彼女の書き上げた脚本の手直しを行い、ノーマの女優復帰を手助けする事で、彼女の邸宅に身を寄せる事になる。

ノーマは、かつて脚光を浴びた存在ではあったが、今では忘れさられつつある存在であった。

ジョーは、次第にノーマの過度な愛情に嫌気がさしてノーマから離れようとするが、決別できずにいる。

ノーマは次第に現実逃避と錯覚を起こし、やがて自分が女優として復帰できると考えてしまう。

映画『サンセット大通り』のみどころ

映画の冒頭から見どころで、事件の被害者が、どうして自分自身がこのような運命をたどる事になったかを自ら話しています。

被害者本人が話を始める形式であり、最初から興味深々の展開となります。

さらに彼女の世話をするマックスの行動の理由が明らかになるシーンも見どころです。

マックスは、彼女が今でもスターであると錯覚させるため、献身的な態度をとり続けます。

給仕として支えているのだと感心しますが、やがて真の理由がわかります。

脚本家のジョーに対して異性としての想いをよせるノーマ。

しかし、ジョーはやがて若きベティへ愛情を見せるようになります。

ノーマを大事にしたいマックスは、やがて自分の過去の驚くべき事実を告白します。

この場面は大きな見どころといえます。

映画『サンセット大通り』の感想

一度女優として頂点を極めたノーマであった。

どの世界でも高い評価をされて、スポットライトの中心にいた人に、いずれ訪れる引き際というキャリアの区切り。

この映画は、人が引き際のタイミングを見誤ってしまうと、どんな才能がある人でも引き返せない事

態になる事も考えられると、教えている作品だと思います。

映画『サンセット大通り』の登場人物・キャスト

サンセット大通りの登場人物・キャストをご紹介します。

ノーマ・デズモンド:グロリア・スワンソン
ジョー・ギリス:ウィリアム・ホールデン
マックス:エリッヒ・フォン・シュトロハイム
ベティ:ナンシー・オルソン

映画『サンセット大通り』のスタッフ

サンセット大通りのスタッフをご紹介します。

監督:ビリー・ワイルダー
脚本:チャールズ・ブラケット,ビリー・ワイルダー,D・M・マーシュマン・Jr
製作:チャールズ・ブラケット
音楽:フランツ・ワックスマン
撮影:ジョン・サイツ
編集:アーサー・P・シュミット