2008年1月26日に公開された映画『テラビシアにかける橋 2008』。
この記事では、映画『テラビシアにかける橋 2008』のあらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『テラビシアにかける橋 2008』の予告編
アメリカの田舎町に住むジェスは、兄妹5人のうち真ん中で唯一の男の子です。
ある日、作家の両親を持つ少女レスリーが隣の家に引っ越して来きて、学校での出来事をきっかけに2人は親友となります。
森で一緒に遊ぶ2人は、想像した国「テラビシア」を作り、放課後遊ぶようになります。
王国の王様と女王になりきり、落ち込んだジェスを見てレスリーは「王様が泣くと国中に悲しみが広がる」と元気付けてくれます。
映画『テラビシアにかける橋 2008』のあらすじ
舞台はバージニア州南西部の町、学校で上級生からからかわれていた少年ジェスは、妹メイベルが唯一の近しい存在だったものの絵を描くことで孤独を紛らわしていました。
そんなある日、隣の家に引っ越してきた小説家の夫婦の少し風変わりな娘レスリーと仲良くなっていきます。
2人は家の近くにある森で小川に橋をかけたり、ロープで木を結び、小屋をたて空想の国「テラビシア王国」を作ります。
レスリーはジェスの絵の才能を信じ誕生日にアートキットをプレゼント。
ジェスはお礼にレスリーに子犬をあげ、テーリン王子と名付けます。
ある放課後、ジェスは気にかけていた美術教師に誘われギャラリーに行き、2人が遊ぶはずの時間にある悲劇が起きます。
映画『テラビシアにかける橋 2008』の解説
アメリカの児童文学小説を完全に再現した映画で、原作は世界24ヶ国語に訳されており、500万部以上の売上を記録しています。
1977年にはアメリカの月間雑誌でスクール・ライブラリー・ジャーナル最優秀図書賞、さらに図書館協会優秀児童書賞を受賞して以来、学校の教科書にも採用されるようになりました。
その他ヨーロッパでも児童文学を賞賛し各賞を獲得しています。
一方では、主人公の少年への典型的ないじめっ子の存在や、親子の関係、またナイーブな題材を取り扱った内容などから学校で使用される是非が問われました。
しかし、映画公開後、主演ジェス役とレスリー役の2人は最優秀若手俳優賞にノミネートされるなど評価されています。
映画『テラビシアにかける橋 2008』のみどころ
家族の中ではみ出し扱いを受けていた孤独な少年ジェス。
隣人で同級生のボーイッシュな少女レスリーとの出会いを通して、自分が思い描いていた世界をスケッチしていた空想の国「テラビシア王国」で王様と女王として遊ぶ光景が印象的です。
森の中に作る小屋や仕掛けがファンタジックに描かれており、おとぎの国に欠かせない動物や妖精、生き物が見どころです。
いつもと違う日常を作り出すことで、子どもたちに芽生える希望や明るさが表現されています。
また、本作で主人公の妹メリベルを演じた子役バリー・マディソンは、これをきっかけに本格的に女優として活動するきっかけとなった作品です。
映画『テラビシアにかける橋 2008』の感想
個性的な子役キャストの名演技と、ファンタジックなストーリーで製作されているので子供から大人まで楽しめる映画です。
小説から忠実に描かれており、原作者キャサリン・パターソンの小説を基にした映画の中でも注目された作品となっています。
映画『テラビシアにかける橋 2008』の登場人物・キャスト
映画『テラビシアにかける橋 2008』のキャストをご紹介します。
- 物語の主人公ジェス・アーロンズ :ジョッシュ・ハッチャーソン
- レスリー・バーク:アナソフィア・ロブ
- ジェスの父親ジャック・アーロンズ:ロバート・パトリック
- ジェスの妹メイベル・アーロンズ:バリー・マディソン
- ジェスの姉ブレンダ:デボン・ウッド
- ジェスの姉エリー:エマ・フェントン
- 学校の上級生ジャニス・エイブリー:ローレン・クリントン
- エドマンズ先生:ズーイ・デシャネル
映画『テラビシアにかける橋 2008』のスタッフ
映画『テラビシアにかける橋 2008』の作成スタッフをご紹介します。
- 監督:ガボア・クスポ
- 脚本:ジェフ・ストックウェル
- 製作:ハル・リーパーマン、ローレン・レヴィン、デヴィッド・パターソン
- 製作総指揮:アレックス・シュワルツ
- 音楽:アーロン・ジグマン
- 撮影:マイケル・チャップマン