映画『プロデューサーズ』のあらすじとレビュー|ショービジネス業界を色々な側面からシュールで風刺のきいた緻密なコメディ作品

洋画

2000年12月23日に公開された映画『プロデューサーズ』。
この記事では、映画『プロデューサーズ』のあらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『プロデューサーズ』の予告編

アメリカのコメディ作品で、ショービジネス業界をいろいろな側面から風刺しています。

ナチスを茶化すシーンが印象的で、セリフは鋭くきれのある演出によって描かれている作品です。

わざとおもしろくない芝居をしようと計画する話で、当時公開されたシアターは少なかったですが、今もなおカルト的な人気があります。

リメイクされていたり、舞台化にもなっている人気作品です。

 映画『プロデューサーズ』のあらすじ

プロデューサーのマックスは落ち目になっていて、お金持ちの老婦人からお金を稼ぐ生活を送っています。

彼は会計士と出会うようになり、帳簿をチェックしていると、舞台を失敗する方が利益が大きいことに気づきました。

彼は会計士を誘って舞台を利用した詐欺を計画します。

最低なシナリオをわざと採用して、老婦人たちから資金としてお金を騙し取っていきました。

変な演出家をやとったり、へたな役者を主役に起用することになります。

舞台は間違いなく失敗するかと思われたのですが、予想以上に観客の反応が良く、よくできた風刺コメディとしてヒットしました。

当てが外れたマックスは大胆な計画を立てるようになります。

映画『プロデューサーズ』の解説

ブルックスが監督を手掛けた初めての作品で、当時上映された映画館は少なかったですが、時代とともにカルト的な人気を得るようになります。

ミュージカルにもなっていて、リメイクもされヒットしました。

作品で使われている音楽も人気があり、俳優たちの芸達者の演技力を見ることができます。

いろいろなクセのある人物が登場しているので、おばかなシーンが満載です。

独特なセンスでストーリーが描かれていて、演者はなぜか変なテンションで演技しています。

全体的にシュールな笑いが流れており、ひねりのきいたシナリオが魅力的です。

最低の要素を詰め込んだはずなのに、なぜかヒットしてしまうという皮肉な展開になっています。

映画『プロデューサーズ』のみどころ

わざとつまらない役者やシナリオなどを採用していくのがユニークで、クセのあるキャラクターには笑ってしまいます。

ナチスという難しいものを扱っている作品ですが、シュールで奇抜な演出によって重苦しいイメージはまったくありません。

会計士の気の弱さも良い味を出していて、クセのある人物がそれぞれ一生懸命自分の仕事を遂行しようとする姿がユーモラスです。

観客の様子も興味深く、風刺をそのまま受け止めてしまって怒る人もいれば、皮肉をおもしろく感じて笑っている人もいます。

人の感性というものはそれぞれ異なるということを再確認できる作品です。

映画『プロデューサーズ』の感想

俳優たちの異常なテンションを見ることができ、不謹慎さが詰め込まれているのに笑ってしまうという不思議な作品です。

ふざけているシーンが多いですが、わざとそう思わせるようなシュールで風刺のきいた緻密なコメディ作品になっています。

映画『プロデューサーズ』の登場人物・キャスト

映画『プロデューサーズ』のキャストをご紹介します。

  • マックス・ビアリストック:ゼロ・モステル
  • レオ・ブルーム:ジーン・ワイルダー
  • フランツ・リープキン:ケネス・マース

映画『プロデューサーズ』のスタッフ

映画『プロデューサーズ』の作成スタッフをご紹介します。

  • 監督:メル・ブルックス
  • 脚本:メル・ブルックス
  • 製作:シドニー・グラジエ