2007年10月12日に公開された映画『その土曜日、7時58分』。
この記事では、映画『その土曜日、7時58分』のあらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『その土曜日、7時58分』の予告編
誰もが羨む生活をしている会計士のアンディは、実は裏では横領を働き、その資金繰りに困っているとんでもない男でした。
困り果てたアンディは、元妻への養育費すらまともに払えない弟ハンクを誘い、両親が営む宝石店に強盗に入ることを決意します。
決行日は土曜日、7時58分。
ただ、その先に待ち受けていたのはまさに映画のキャッチコピー「最凶。」そのものでした。
映画『その土曜日、7時58分』のあらすじ
ニューヨークの不動産会社に経理担当重役として勤務しているアンディは、一見誰もが羨む暮らしをしていました。
ただ、彼は焦っていました。
近いうちに入る財務監査に必要な、資金繰りがうまくいっていなかったのです。
これができなければ、会社の金を自分が横領していることが公になってしまいます。
そして、アンディの弟であるハンクもまた、元妻への養育費が払えないほどお金に困っていました。
そこで、アンディはある決意をします。
それは、2人の実の両親が営む宝石店に強盗に入るというものでした。
作戦の決行は「その土曜日、7時58分」。
しかし、彼らを待ち受けている未来は、明るいものではありませんでした。
映画『その土曜日、7時58分』の解説
2007年に公開されたアメリカ映画「その土曜日、7時58分」は、硬派な人間ドラマを描き続けた巨匠シドニー・ルメット監督が手掛けた45作目にあたる作品であり、監督の遺作ともなった作品です。
シドニー・ルメット監督の最後を飾るにふさわしい、重厚な演出が冴えわたるファン必見の名作です。
そんな本作は、批評家からも高い評価を集め、多くの批評家の年間ベストテン作品に選ばれています。
また、第33回ロサンゼルス映画批評家協会賞の助演女優賞をエイミー・ライアンが、第28回ボストン映画批評家協会賞のキャスト賞を受賞しています。
映画『その土曜日、7時58分』のみどころ
映画「その土曜日、7時58分」で描かれているのは、強盗事件をきっかけに、すでに転落していた2人の兄弟が家族をも巻き込み、さらにどこまでも転落していく様です。
ただ、本作の監督を務めているのは巨匠シドニー・ルメット。
ゆえに、ストレートにその様子が描かれているわけではありません。
シドニー・ルメット監督ならではの独特の演出で、主人公たちが追い詰められていく様子が匠に描かれているところこそが、本作最大の見どころです。
また、その演出に見事に応えた、実力派俳優陣の演技も見逃せません。
まさに熱演と呼ぶにふさわしいその演技は、見る人を魅了します。
映画『その土曜日、7時58分』の感想
まさに不幸が連鎖していく映画「その土曜日、7時58分」は、見た後に楽しい気持ちになれる作品ではありません。
でも、見るものを強く惹きつける独特な魅力にあふれた作品です。
名俳優たちの重厚過ぎる名演技をとことん楽しみたい人におすすめです。
映画『その土曜日、7時58分』の登場人物・キャスト
映画『その土曜日、7時58分』のキャストをご紹介します。
- アンディ・ハンソン:フィリップ・シーモア・ホフマン
- ハンク・ハンソン :イーサン・ホーク
- ジーナ・ハンソン :マリサ・トメイ
- チャールズ・ハンソン:アルバート・フィニー
映画『その土曜日、7時58分』のスタッフ
映画『その土曜日、7時58分』の作成スタッフをご紹介します。
- 監督:シドニー・ルメット
- 脚本:ケリー・マスターソン
- 製作:マイケル・セレンジー ブライアン・リンス ポール・パーマー ウィリアム・S・ギルモア
- 製作総指揮:デヴィッド・バーグスタイン ジェーン・バークレイ ハンナ・リーダー エリ・クライン ジェフリー・メルニック J・J・ホフマン ベル・アヴェリー サム・ザハリス
- 音楽:カーター・バーウェル
- 撮影:ロン・フォーチュナト
- 編集:トム・スウォートウート