ひとつの使い古されたタイヤが、突然震え始め動き出します。
どうやらタイヤには意志があるようで、様々な物体にターゲットを絞り、徐々に破壊行動はエスカレートします。
そして、その意志は人間に向けられる事になる作品です。
2012年1月21日に公開された映画『ラバー』は、フランスで公開されたコメディホラー映画で、83分と短編の部類に入り、話題性もあって、初公開は第63回カンヌ国際映画祭の場となりました。
この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。
映画『ラバー』の予告編
＜ラバー・予告編＞
こちらの作品は、ラバーというタイトルの通り主人公はゴムのタイヤです。
タイヤが主人公というぶっ飛んだ設定の上、そのタイヤが単体で暴走し始めます。
タイヤは次々とターゲットを見つけては襲撃を始め、人々の関心を惹きます。
タイヤには意志があり、その敵意は徐々に人間へと向けられ始めるのでした。
そして、タイヤはあるひとりの女性に目を奪われる日を迎えます。
映画『ラバー』の解説
2010年5月15日にフランスで公開されたコメディホラー映画で、83分と短編の部類に入ります。
監督を務めたカンタン・デュピューは、フランスでは有名なダンスミュージックを手がけるミュージシャンです。
監督はもちろん、音楽、脚本も務めた異色の作品となっております。
その話題性もあって、初公開は第63回カンヌ国際映画祭の場となりました。
その後もいくつかの映画祭で上映されています。
日本での公開は2012年1月21日となっており、R15指定がかけられています。
カンタン・デュピュー監督は、この作品を皮切りに映画界の奇才としての評価を得ていきます。
映画『ラバー』のあらすじ
荒れたてた荒野には、ひとりの男が立っていました。その男は何故か双眼鏡を多数用意しています。
そして、荒野には男の他にも群衆の姿が。
男は群衆の人々に双眼鏡を配り、その双眼鏡で人々は荒野を見渡します。
すると、ひとつの使い古されたタイヤが落ちていました。
タイヤは突然震えはじめ動き出します。
最初は周囲に落ちていたゴミを踏み潰して遊び転がりました。
どうやらタイヤには意志があるようです。
タイヤは様々な物体にターゲットを絞り、徐々に破壊行動はエスカレートします。
その途中、タイヤは踏み潰せない物は自分の意思で破壊できる事に気づきます。
そしていよいよ、その意志は人間に向けられる事になるのでした。
映画『ラバー』のみどころ
ラバーの見どころは、やはりその世界観ではないでしょうか。
まず、え？と思われても当然ですが、主人公はタイヤです。
タイヤが単体で、意志を持っていくストーリーです。
これまで、人形や得体の知れないエイリアンという映画はあり、人気が出てシリーズ化された歴史も多くあります。
しかし、ラバーはそれらと一線を引いた設定です。
監督であるカンタン・デュピューが、それまでの映画史に挑戦という意味で一石を投じた作品です。
その後も、彼の作品は度々理解に追いつかないと評価される様になります。
是非カンタン・デュピューの世界観をお楽しみください。
映画『ラバー』の感想
この作品を評価するというのは大変難しいです。
これまでに無かった作風ゆえ、まだまだ観客の理解が追いつかない部分が大きいです。
タイヤなので、表情や身振りがありません。
妙な人間臭さというものを漂わせたりします。
見終わった後には何だったんだろう…という感情になりました。
何か新しいジャンルに挑戦したいという方に、一度は見てみるのもいいかもねとおススメするかもしれません。
映画『ラバー』の登場人物・キャスト
ラバーの登場人物・キャストをご紹介します。
チャド: スティーヴン・スピネラ
会計士: ジャック・プロトニック
シェイラ: ロキサーヌ・メスキダ
車椅子の男: ウィングス・ハウザー
映画狂のイーサン: イーサン・コーン
映画狂のチャーリー: チャーリー・クーンツ
ダグ: ジェームズ・パークス
ヒッチハイカー: ギャスパール・オージェ
フィオナ: ヘイリー・ラム
映画『ラバー』のスタッフ
ラバーのスタッフをご紹介します。
監督：カンタン・デュピュー
製作：グレゴリー：ベルナール
ジュリアン：バーラン
脚本：カンタン・デュピュー
音楽：カンタン・デュピュー
編集：カンタン・デュピュー
