映画『真夜中のカーボーイ』のあらすじとレビュー|ニューヨークで生きる2人の男性にスポットを当てた作品

洋画

テキサス生まれのジョーは、男性としての魅力を女性に売って一儲けするために、ニューヨークへとやって来ましたが、金を騙し取られてしまいます。

ジョーは一文無しになってしまい、話が続きます。

1969年10月18日に公開された映画『真夜中のカーボーイ』は、第42回のアカデミー賞にノミネートされ、作品賞を受賞しています。

この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。

映画『真夜中のカーボーイ』の予告編

<真夜中のカーボーイ・予告編>

「真夜中のカーボーイ」は、ニューヨークで生きる2人の男性にスポットを当てた作品です。

ニューヨークで一攫千金を夢見る田舎者と、マイアミビーチでの生活に憧れを抱くホームレスの2人を中心にストーリーが進みます。

大都会であるニューヨークの陰の部分で、日の目を見ることなく孤独に生きている男性の友情が描かれています。

映画『真夜中のカーボーイ』の解説

「真夜中のカーボーイ」は、1969年にアメリカで公開された映画です。

ジェームズ・レオ・ハーリヒーの小説を、映画用の脚本に作り変えた作品です。

そして、第42回のアカデミー賞にノミネートされ、作品賞を受賞しています。

また、ジョン・シュレシンジャーが監督賞、ウォルド・ソルトが脚色賞を受賞しました。

公開当時は成人映画として扱われながらも、アカデミー賞を受賞したという特殊な作品です。

アメリカには、国立フィルム登録簿という、半永久的に保存すべき映画を認定する制度があります。

「真夜中のカーボーイ」も、その国立フィルム登録簿のひとつとして選ばれています。

登録されたのは、映画公開から25年後の1994年です。

映画『真夜中のカーボーイ』のあらすじ

テキサス生まれのジョーは、男性としての魅力を女性に売って一儲けするために、ニューヨークへとやって来ます。

しかし、娼婦に金を巻き上げられた上に、ラッツォという小柄な男にも金を騙し取られてしまいます。

そうして一文無しになってしまったジョーは、偶然ラッツォを見つけ問い詰めますが、だまし取られた金は残っていませんでした。

ラッツォは金を返せない代わりに、住むところとして自らの家へ誘います。

そうして、奇妙な関係の男2人は、共同生活を始めます。

お互いに友情が芽生え始めますが、ラッツォの身体には異変が起こりつつあるというストーリーです。

映画『真夜中のカーボーイ』のみどころ

「真夜中のカーボーイ」の見どころは、ジョーとラッツォの友情です。

最初こそ利用し合う関係だった2人が、次第に仲良くなっていく様子は、ほほえましく見られるでしょう。

しかし、決して健全な友情ではなく、ジョーもラッツォも、それぞれ心に闇を抱えています。

そして、人が大勢いながら、孤独を感じてしまうニューヨークの街で、2人は寄り添いながら生きていきます。

その健気さも魅力のひとつです。

また、ジョー役のジョン・ヴォイトとラッツォ役のダスティン・ホフマンの演技力の高さも「真夜中のカーボーイ」の特徴です。2人の演技によって、特に違和感を感じることなく、物語に入り込めるでしょう。

映画『真夜中のカーボーイ』の感想

「真夜中のカーボーイ」は、ニューヨークの陰の部分を描いた映画ですが、決して陰鬱な雰囲気ではありません。

懸命に生きる男同士の、友情を感じられる作品です。

そして、メイン2人の格好良さを感じられる作品でもあります。

映画『真夜中のカーボーイ』の登場人物・キャスト

真夜中のカーボーイの登場人物・キャストをご紹介します。

ジョー:ジョン・ヴォイト
ラッツォ:ダスティン・ホフマン
キャス:シルヴィア・マイルズ
オダニエル:ジョン・マクギヴァー
シャーリー:ブレンダ・ヴァッカロ
タウニー:バーナード・ヒューズ
サリー:ルース・ホワイト
アニー:ジェニファー・ソルト
ラルフ:ジョージ・エッパーセン
男子学生:ボブ・バラバン

映画『真夜中のカーボーイ』のスタッフ

真夜中のカーボーイのスタッフをご紹介します。

監督:ジョン・シュレシンジャー
脚本:ウォルド・ソルト
原作:ジェームズ・レオ・ハーリヒー
製作:ジェローム・ヘルマン
音楽:ジョン・バリー
撮影:アダム・ホレンダー
編集:ヒュー・A・ロバートソン