恋人のモリーと幸せな日々を過ごしていたそんな二人に、銃弾に倒れ幽霊になってしまった男性サムは、彼女を慰めつつ距離を縮めようとする友人のカールにモヤモヤした気持ちを抱き物語は続きます。
無機質な単語が急にロマンティックな要素に変わる作品になっています。
1990年9月28日に公開された映画『ゴースト/ニューヨークの幻』は、第63回アカデミー賞では、助演女優賞を霊媒師役のウーピー・ゴールドバーグが、脚本賞をブルース・ジョエル・ルービンが受賞しています。
この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。
映画『ゴースト/ニューヨークの幻』の予告編
<ゴースト/ニューヨークの幻・予告編>
突然亡くなってしまった男が、愛する女性の命を守る為に奮闘します。
今まで簡単に出来た事ができません。
だって幽霊ですもの。
恋人は男の声も聞こえず、彼女に触れる事はできません。
何とかしたい男は、先輩幽霊に教えを乞う事もあれば、霊能者だって脅して宥めすかして手伝わせます。
男は無事に恋人を助ける事ができるのでしょうか。
映画『ゴースト/ニューヨークの幻』のあらすじ
ロマンスあり、ファンタジーとホラーの要素も組み込まれた本作は、1990年の7月13日に公開され、5億ドルを超える利益をあげて、1990年で最も利益をあげた映画となりました。
翌年の第63回アカデミー賞では5賞にノミネートを果たし、助演女優賞を霊媒師役のウーピー・ゴールドバーグが、脚本賞をブルース・ジョエル・ルービンが受賞しています。
脚本のルービンは、幽霊目線の物語にしたかったそうです。
ある日、ハムレットの製作現場で幽霊になったハムレットの父親が、ある映画シーンから着想を得て、これを20世紀に持っていこうと考えたそうです。
映画『ゴースト/ニューヨークの幻』の解説
銀行員のサムは恋人のモリーと幸せな日々を過ごしていました。
そんな二人に一人の男が襲いかかります。
発砲した後、逃亡する男を追いかけたサムでしたが、見失ってしまいます。
仕方なく、モリーのいる所へ戻ってきたサムの目には信じられない光景が映ります。
それは、銃弾に倒れた自分を抱きしめて助けを呼ぶモリーの姿だったのです。
幽霊になってしまったと理解したサムは、モリーが悲しむ様子を見て心を痛め、彼女を慰めつつ距離を縮めようとする同僚で友人でもあるカールに、モヤモヤした気持ちを抱きます。
そんな時、モリーの部屋に泥棒が入ります。
それは、サムを亡き者にしたあの男だったのです。
映画『ゴースト/ニューヨークの幻』のみどころ
銀行員のサムが、恋人のモリーへ愛している事を伝えるときに使う単語が、ちょっとロマンチックとは言い難いというか、耳慣れない単語です。
同上とか同一を表す単ラテン語由来の語なのですが、日常会話感はありません。
舞台となったニューヨークのビジネスマンならば使う機会も多いでしょうが、アメリカ人の中で一定数この単語の意味を知らない人がいると思います。
きっと銀行員だからそんな言葉のチョイスなのかなと始めは思いますが、この単語がサムが亡くなった後、二人を繋ぐ鍵の役目を果たしていて、無機質な単語が急にロマンティックな要素に変わる瞬間は見どころです。
また、二人の間を取り持つ霊媒師(ウーピー・ゴールドバーグ)のコミカルな演技も見どころの一つです。
映画『ゴースト/ニューヨークの幻』の感想
恋人だったり、大事な人にだけ伝わるものがあります。
それは仕草であったり、歌や、特定の場所だったり、本作のように必ずこう返す合言葉のような単語なのかも知れません。
そんな経験があればある程、共感と感動をくれる作品だと思います。
映画『ゴースト/ニューヨークの幻』の登場人物・キャスト
ゴースト/ニューヨークの幻の登場人物・キャストをご紹介します。
サム・ウィート:パトリック・スウェイジ
モリー・ジェンセン:デミ・ムーア
オダ・メイ・ブラウン:ウーピー・ゴールドバーグ
カール・ブルーナー:トニー・ゴールドウィン
ウィリー・ロペス:リック・アビレス
地下鉄のゴースト:ヴィンセント・スキャベリ
映画『ゴースト/ニューヨークの幻』のスタッフ
ゴースト/ニューヨークの幻のスタッフをご紹介します。
監督:ジェリー・ザッカー
脚本:ブルース・ジョエル・ルービン
製作:リサ・ウィンスタイン
製作総指揮:スティーヴン=チャールズ・ジャッフェ
音楽:モーリス・ジャール
撮影:アダム・グリーンバーグ
編集:ウォルター・マーチ