映画『ラン・ローラ・ラン』のあらすじとレビュー|主人公の行動の3パターンが描かれたストーリー作品

洋画

主人公のローラは、大失敗から、惜しい失敗、成功という3パターンのストーリーが描かれており、ゲームのように、うまくいかなければ、初めからやり直すというストーリー仕立てになった作品です。

1999年7月10日に公開された映画『ラン・ローラ・ラン』は、1999年サンダンス映画祭のワールドシネマ観客賞を受賞し、2000年インディペンデント・スピリット賞を受賞しています。

この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。

映画『ラン・ローラ・ラン』の予告編

<ラン・ローラ・ラン・予告編>

主人公のローラは、恋人のマニのピンチを救うため、20分で10万マルクを用意しなければならなくなりました。

テクノポップの音楽が流れる中、ローラがベルリンを駆け抜けます。

大失敗から、惜しい失敗、成功という三パターンのストーリーが描かれています。

ゲームのように、うまくいかなければ、初めからやり直すというストーリー仕立てになっています。

映画『ラン・ローラ・ラン』の解説

この作品は、1998年8月20日にドイツで公開された映画です。

日本での公開は1999年7月10日で、上映時間は81分となっています。

ジャンルは、ヒューマンドラマ、ラブストーリー、コメディです。

製作国はドイツで、ドイツ語での作品です。

1999年サンダンス映画祭のワールドシネマ観客賞を受賞しています。

2000年インディペンデント・スピリット賞を受賞しています。

主人公のローラを演じるフランカ・ポテンテが歌う挿入歌は、ドイツで25万枚セールスを記念しています。

主人公ローラは、ショッピングピンクの個性的な髪をした女性です。

見た目は派手ですが、性格は一途でまじめです。

映画『ラン・ローラ・ラン』のあらすじ

運び屋をしていた恋人のマニが、お金の入った袋を電車に置き忘れ、無くしてしまいます。

マニは、ローラにお金を20分以内に用意し、持ってきてもらうよう頼みます。

●パターン1:ローラは、銀行の重役をしている父親に頼みますが断られてしまい、マニと約束した時間内にお金を準備できませんでした。

マニと共に強盗を試みますが、警察の発砲した銃弾がローラの腹部を撃ち抜き、倒れてしまいます。

時間がリセットされます。

●パターン2:父親にお金を頼みに出かけますが、父親から殴られて、ローラは泣きながらオフィスを立ち去ろうとします。

そこで警備員から銃を奪い、父親を人質にして銀行に10マンマルクを要求します。

お金は準備できますが、あと一歩のところで、救急車に跳ね飛ばされてしまいます。

もう一度、時間がリセットされます。

●パターン3:ローラが父親に会いに行くも、車で出かけてしまいます。

走り続けるローラは、ふと目の前にあるカジノに有り金の100マルクのチップを買い、ルーレットに挑戦し、それが的中し、大金を手にします。

映画『ラン・ローラ・ラン』のみどころ

ローラの行動で、本人の運命が変わっていくだけではなく、周りの人の人生も少しずつ変化して行くところが面白いところです。

ローラの父親について、ローラの人生がリセットされるごろにどんどんと事実が分かっていき、興味深くなっていきます。

それぞれのパターンの中で、伏線があり、一度見ただけでは見逃してしまった部分も、もう一度見てみたいと思える部分が多く、映画館だけではなく、自宅で見るのも楽しい作品です。

まるでゲームのように、同じシーンを繰り返しているようで、微妙に状況が変わってきていたり、演出や編集が面白く、何度も見たくなる作品です。

映画『ラン・ローラ・ラン』の感想

とてもテンポが良くて、動きが楽しいので、見ていて飽きない作品です。

動きを見ているだけでも面白いですし、それぞれの登場人物の人生が少しずつ変化しているのも、人生がリセットされるたびに、次はどうなるのだろうと考えるのが楽しい作品です。

映画『ラン・ローラ・ラン』の登場人物・キャスト

ラン・ローラ・ランの登場人物・キャストをご紹介します。

ローラ : フランカ・ポテンテ
マニ : モーリッツ・ブライプトロイ
ローラの父親 : ヘルベルト・クナウプ
ユッタ・ハンゼン : ニーナ・ペトリ
警備員 : アーミン・ローデ
ホームレス : ヨアヒム・クロール
マイヤー : ルドガー・ピストール
ロニー : ハイノ・フェルヒ
盲目の女性 : モニカ・ブライプトロイ

映画『ラン・ローラ・ラン』のスタッフ

ラン・ローラ・ランのスタッフをご紹介します。

監督:トム・ティクヴァ
脚本:トム・ティクヴァ
製作:シュテファン・アルント
製作総指揮:リア・ケプフ