映画『エルマーガントリー/魅せられた男』のあらすじとレビュー|敏腕セールスマンの女性関係を描いた作品

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強引な手口も使う敏腕セールスマンのエルマーは、キリスト教の伝道師をしていたシャロンに出会い、一目惚れをし、伝道活動を手伝います。

伝道活動の途中で、エルマーはかつて弄んだ女性ルルと再会し、話は続きます。

1961年4月20日に公開された映画『エルマーガントリー/魅せられた男』は、アカデミー賞の助演女優賞や、ゴールデングローブ賞の主演男優賞など、数多くの賞を受賞しています。

この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。

映画『エルマーガントリー/魅せられた男』の予告編

<エルマーガントリー/魅せられた男・予告編>

女性が好きなエルマーは、敏腕のセールスマンとして活躍していました。

エルマーはある日、キリスト教の伝道師であるシャロンに出会い、一目惚れをしてしまいます。

そして、シャロンの気を引くために、自らも伝道活動を始めます。

エルマーは持ち前のセールス技術を使って、伝道活動を進めていきます。

そんなエルマーの前に、かつて弄んだ女性ルルが現れます。

映画『エルマーガントリー/魅せられた男』の解説

この作品は、1960年に公開されたアメリカ映画です。

1927年に発表された小説「エルマー・ガントリー」が原作となっています。

原作が発表されてから、30年以上が経過してから、映画化された作品です。

監督であるリチャード・ブルックスは、1947年の時点で原作を読み、映画化を決めていました。

そして、主役を務めたバード・ランカスターにも、オファーを出していました。

しかし、映画化は簡単には実現しませんでした。

映画が公開されたのは、ランカスターにオファーが出てから13年後です。

ただ、その甲斐あって、第33回アカデミー賞の助演女優賞や第18回ゴールデングローブ賞の主演男優賞など、数多くの賞を受賞しています。

映画『エルマーガントリー/魅せられた男』のあらすじ

セールスマンであるエルマーは、口達者で、時に強引な手口も使う敏腕セールスマンでした。

エルマーはある日、キリスト教の伝道師をしていたシャロンに出会います。

シャロンに一目惚れをしてしまったエルマーは、彼女の気を引くために、自ら伝道活動を行います。

その結果、シャロンと結ばれることになります。

しかし、伝道活動の途中で、エルマーはかつて弄んだ女性、ルルとの再会を果たします。

自らを弄んでおきながら、伝道師として周囲からもてはやされるエルマーに、ルルは怒りを募らせます。

そして、ルルは、盗撮した写真を使用して、エルマーを陥れることを決意します。

映画『エルマーガントリー/魅せられた男』のみどころ

この作品の見どころは、宗教とビジネスの関係です。

そして、その対立が、不信心なエルマーと、聖女のようなシャロンとして描かれています。

どのような困難が訪れても、前を向いて生きていかなければならないという、大きなテーマが込められています。

しかし、キリスト教の宗教観が込められている作品なので、キリスト教について詳しくなければ、詳細まではわからないかもしれません。

そのため、あらかじめキリスト教について下調べしてから、視聴することをおすすめします。

ただ、何も前情報がない状態と、キリスト教について調べた状態でそれぞれ視聴して、捉え方を比較するのも楽しいでしょう。

映画『エルマーガントリー/魅せられた男』の感想

この作品は、キリスト教の考え方が取り入れられています。

そのため、視聴した日本人の間でも、評価が大きく分かれます。

壮大なテーマを理解できた人もいれば、あまり理解できなかったという人もいます。

そのため、自身はどう感じるのかを確かめるために、視聴してみると良いでしょう。

映画『エルマーガントリー/魅せられた男』の登場人物・キャスト

エルマーガントリー/魅せられた男の登場人物・キャストをご紹介します。

エルマー・ガントリー:バート・ランカスター
シスター・シャロン:ジーン・シモンズ
ジム・レファーツ:アーサー・ケネディ
ルル・べインズ:シャーリー・ジョーンズ
シスター・レイチェル:パティ・ペイジ
ビル・モーガン:ディーン・ジャガー
ジョージ・F・バビット:エドワード・アンドリュース
ジョン・ペンギリー牧師:ジョン・マッキンタイア
フィリップ・ガリソン牧師:ヒュー・マーロウ

映画『エルマーガントリー/魅せられた男』のスタッフ

エルマーガントリー/魅せられた男のスタッフをご紹介します。

監督:リチャード・ブルックス
脚本:リチャード・ブルックス
原作:シンクレア・ルイス
製作:バーナード・スミス
音楽:アンドレ・プレヴィン
撮影:ジョン・アルトン
編集:マージョリー・ファウラー