「DCミニ」という夢を共有できる機械を通して、神経症などで悩む患者の夢の中に入り込み、治療を行っていたが、その機械装置DCミニが盗まれることで話が始まります。
2006年11月25日に公開された映画『パプリカ』は、第63回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門出品され、第19回東京国際映画祭のanimecs TIFF 2006共同オープニング上映作品に選出されました。
この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。
映画『パプリカ』の予告編
<パプリカ・予告編>
「DCミニ」という人と夢を共有できる機械を使い、夢探偵「パプリカ」として患者の治療を行っていた千葉敦子。
そんなある日、DCミニが盗まれ、おかしな事態が次々と起こり始めます。
キャッチコピー「私の夢が、犯されている―」「夢が犯されていく―」そのままに、壊れていく世界。
一体誰がDCミニを盗んだのか?!
その目的とは?!
パプリカは夢の世界に出動します。
映画『パプリカ』の解説
映画「パプリカ」は、2006年に公開された日本のアニメーション映画です。
1993年に筒井康隆さんが発表した長編SF小説「パプリカ」を原作としています。
また、46歳という若さで亡くなった今敏監督が手掛けた最後の劇場作品であり、今敏監督の作品のすべてに徹底されている【現実を生きるという事は「虚構を」生きる事に他ならない】、このテーマが、最もわかりやすい形で表現された作品でもあります。
なお、本作は第63回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門出品され、第19回東京国際映画祭のanimecs TIFF 2006共同オープニング上映作品に選出されるなど、国内外問わず高い評価を得ています。
映画『パプリカ』のあらすじ
【精神医療総合研究所】で仕事をしている千葉敦子は、「DCミニ」という人と夢を共有できる機械を通して神経症などに悩む患者の夢の中に入り込み、夢探偵「パプリカ」として治療を行う日々を過ごしていました。
そんなある日、研究所からDCミニが盗まれる事態が発生します。
しかも、その事件をきっかけに、おかしな言動をする人が現れたり、現実世界が奇怪なイメージに侵されていく危機に世界が陥ります。
事態の収集に向け敦子は警部の力を借りつつ、夢と現実が入り乱れる世界の中でDCミニを進んだ犯人を追いかけます。
敦子を待ち受ける運命とは?!
映画『パプリカ』のみどころ
映画「パプリカ」は、ほかにはない独特な雰囲気が魅力の作品です。
現実と夢の間をさまよっているかのような映像は、オープンニングを見た地点で見るものを釘付けにする、イマジネーションにあふれています。
映像だけでも十分に見る価値のある芸術性の高さを誇ります。
また、つい先が気になる見るものを惹きつけるストーリーも、本作の見どころです。
夢を共有し、夢の中に入り込めるまさに夢のような装置「DCミニ」。
【DCミニ】が、盗まれた事で、物語が動き出す本作。
一体誰がDCミニを盗んだのか。
そしてその目的はなんなのか。
サスペンス性にあふれたその物語は、驚くべき方向に進んでいきます。
意外過ぎる展開から目が離せません。
映画『パプリカ』の感想
今敏監督の遺作でもある映画「パプリカ」。
夢なのか現実なのかもはやわからない奇怪で美しい今敏監督ならではの演出は、見るものを魅了します。
日常を忘れて不思議な気分を味わいたい。
そんなときにぴったりな作品です。
映画『パプリカ』の登場人物・キャスト
パプリカの登場人物・キャストをご紹介します。
千葉敦子/パプリカ:林原めぐみ
島寅太郎:堀勝之祐
時田浩作:古谷徹
粉川利美:大塚明夫
乾精次郎:江守徹
小山内守雄:山寺宏一
映画『パプリカ』のスタッフ
パプリカのスタッフをご紹介します。
監督:今敏
脚本:水上清資 今敏
原作:筒井康隆
音楽:平沢進
編集:瀬山武司 神宮司由美