映画『パララックスビュー』のあらすじとレビュー|主人公が闇の組織と対決していく物語

洋画

次期大統領候補のキャロル上院議員が演説中に、ウェイターに扮した男が議員を銃撃し、議員は亡くなってしまいます。

犯人は間もなく、墜落して亡くなっている姿で発見されます。

その後、事件の目撃者6人の内、既に5人が不慮の事故などで亡くなっており、話が続きます。

1974年6月14日に公開された映画『パララックスビュー』は、アメリカのスリラー映画で、ローレン・シンガーの小説を元に、アラン・J・パクラが監督を手掛けた作品です。

この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。

映画『パララックスビュー』の予告編

<パララックスビュー・予告編>

シアトルのレストランで、次期大統領候補のキャロル上院議員が凶弾に倒れます。

事件は狂信者の犯行であるとされ、時間と共に忘れ去られます。

女性ジャーナリストのリー・カーターは、事件の目撃者の一人でした。

事件の後の3年間で、6人の目撃者の中の5人が不慮の事故等で亡くなっています。

リーは、自分も、やられるのではと不安になり、元恋人で新聞記者のジョゼフ・フレディの自宅を訪ねるのでした。

映画『パララックスビュー』の解説

本作は、1974年に制作されたアメリカのスリラー映画です。

ローレン・シンガーの小説を元に、アラン・J・パクラが監督を手掛けた作品です。

彼は翌年の「大統領の陰謀」でアカデミー賞・監督賞にノミネートされ、1982年には「ソフィーの選択」で同賞・脚本賞にノミネートされました。

主演を務めたのはウォーレン・ベイティで、彼は映画監督・プロデューサーとしても活躍しています。

中でも初監督作品の「天国から来たチャンピオン」は、アカデミー賞の美術監督・装置賞を獲得しています。

本作は、女友達の不審な亡くなり方をきっかけに、新聞記者が調査を進めるというストーリー展開です。

因みに、映画のタイトルは「視座」を意味します。

映画『パララックスビュー』のあらすじ

シアトルにあるスペースニードルのレストランで、次期大統領候補のキャロル上院議員が演説しています。

すると、ウェイターに扮した男が議員を銃撃し亡き者にしました。

犯人は間もなく、墜落して亡くなっている姿で発見されます。

TVリポーターのリー・カーターは、現場にいて一部始終を目撃していました。

事件から3年が過ぎた頃、リーは元恋人のジョー・フレディの自宅を訪れます。

事件の目撃者6人の内、既に5人が不慮の事故などで亡くなっていました。

リーは、新聞記者であるジョーに不安を打ち明けますが、彼は真面目に取り上げませんでした。

それから間もなく、リーは遺体となって発見されるのでした。

映画『パララックスビュー』のみどころ

本作の見どころの一つは、ジョーが闇の組織と対決していく過程です。

彼はリーから託された情報を基に、山沿いの田舎町に出かけました。

ジョーは、その町の保安官から襲われそうになりますが、彼を返り討ちにします。

彼は保安官の事務所を調べ、組織の存在を突き止めました。

ジョーは組織に潜り込み、キャロル議員の犯人が在籍していたことを知ります。

彼は一人の男を尾行しますが、空港で巻かれてしまいます。

搭乗した航空機には、有力な上院議員も乗り合わせていました。

ジョーは危険を察知し、航空機を空港に引き返させるのでした。

映画『パララックスビュー』の感想

本作は、視聴者の想像力に委ねる部分が多いのが特徴です。

ストーリー自体は、派手な展開や演出などはありません。

また、主人公などの内面も深堀されておらず、出来事のつながりで構成されています。

その分、観る者は物語の中に引き込まれると言えます。

映画『パララックスビュー』の登場人物・キャスト

パララックスビューの登場人物・キャストをご紹介します。

ジョゼフ・フレディ:ウォーレン・ベイティ
オースティン・タッカー:ウィリアム・ダニエルズ
ビル・リンテルス:ヒューム・クローニン
リー・カーター:ポーラ・プレンティス
前FBI捜査官:ケネス・マース

映画『パララックスビュー』のスタッフ

パララックスビューのスタッフをご紹介します。

監督:アラン・J・パクラ
脚本:デヴィッド・ガイラー、他
原作:ローレン・シンガー
製作総指揮:ガブリエル・カツカ
音楽:マイケル・スモール
撮影:ゴードン・ウィリス