2014年1月17日に公開された映画『父を探して』。
この記事では、映画『父を探して』のあらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『父を探して』の予告編
両親とともに幸せな毎日を過ごしていた少年でしたが、突然父親が出稼ぎに出てしまいます。
そこで、少年は父親を探し出し、一緒に帰ろうと考えます。
田舎から都市へ、父親探しの旅路を進める中で、少年はさまざまな人に出会い、これまで知らなかった世の中の矛盾を目にします。
それでも少年は、大好きな父親探しを続けます。
映画『父を探して』のあらすじ
少年は、両親とともに幸せな毎日を過ごしていました。
そんなある日、父親が出稼ぎに出るために列車に乗り、どこかへ消えて行ってしまいます。
父親を見つけ出し、一緒に帰ろうと考えた少年は、旅に出ることを決意します。
父親探しの旅の道中、少年は、虚飾に満ちた暮らしや虐げられる農民、戦いを画策する独裁政権など、これまで知らなかった世界に潜むさまざまな矛盾を目の当たりにします。
それでも少年は、旅の途中で出会ったさまざまな人々の助けや、かつて父親が奏でていたフルートのメロディーの記憶を頼りに、父親探しの歩みをひたすら進めていきます。
映画『父を探して』の解説
映画「父を探して」は、2013年に公開されたブラジルのアニメーション映画です。
2014年のアヌシー国際アニメーション映画祭でクリスタル(最高賞)と観客賞を同時受賞するという快挙を達成した作品でもあります。
また、第88回アカデミー賞長編アニメーション映画賞にも、南米勢初のノミネートを果たしています。
そんな本作で監督を務めたアレ・アブレウは、高畑勲監督や宮崎駿監督からも影響を受けたと語っていました。
鮮やかな色みと動きで子供だけでなく、大人をも魅了するアニメーションを生み出す新規気鋭の存在として高い注目を集めています。
映画『父を探して』のみどころ
映画「父を探して」には、一般的なアニメのようなセリフやテロップというものが一切ありません。
ひたすら映像と音楽のみで物語が繰り広げられます。
そのような受け取り方の自由度の高さと裏腹に、そこで描かれているものがブラジルや現代社会が抱えている問題であることを、誰もが不思議と理解することができます。
そして、その表現力の高さこそが本作の最大の見どころです。
クレヨンや色鉛筆、切り絵、油絵などを自由自在に使い分けられた筆使いはまるで夢の中の世界のようで、ほかの作品では味わうことができない不思議な感覚を楽しめます。
映画『父を探して』の感想
2013年にブラジルで公開されたアニメーション映画「父を探して」は、アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネートされるなど、世界的に高い評価を得た作品です。
そんな本作にはセリフが一切ありません。
映像と音楽から紡ぎ出される独特の世界観は、ほかでは味わえない感覚を与えてくれます。
映画『父を探して』の登場人物・キャスト
セリフのないアニメーション作品なため、キャスト無し
映画『父を探して』のスタッフ
映画『父を探して』の作成スタッフをご紹介します。
- 監督:アレ・アブレウ
- 脚本:アレ・アブレウ
- 編集:アレ・アブレウ