映画『千と千尋の神隠し』のあらすじとレビュー|様々なトラブルに巻き込まれながらも素直と実直で乗り越えていく物語

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主人公の千尋は、初めは鈍臭く礼儀もあまり知りませんでしたが、様々な経験を経て成長していく姿を表す作品です。

2001年7月20日に公開された映画『千と千尋の神隠し』は、ベルリン国際映画祭で金熊賞を、第75回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞した作品です。

この物語のみどころや感想など感じたことをご紹介します。

映画『千と千尋の神隠し』の予告編

<千と千尋の神隠し・予告編>

荻野千尋は両親と引っ越し先へと向かう途中、森の中にある不思議なトンネルを見つけます。

トンネルの先は寂れた廃墟のような町でした。

そこは、八百万の神々が住まう場所で人間が足を踏み入れてはならず、千尋の両親は豚に変えられ千尋自身も消えかけてしまいます。

そんな時、謎の少年ハクに助けられます。

その後千尋は、彼も働く「油屋」の主人湯婆婆に雇ってもらうよう頼みこみ、「千」せん、と名前を付けられ、両親を元に戻すため働き始めます。

様々なトラブルに巻き込まれながらも、素直さと実直さで乗り越えていき、ついに両親にかかった魔法を解いて無事に千尋たちは元の世界に帰っていきました。

映画『千と千尋の神隠し』の解説

2001年7月20日に公開されました。

興行収入は316億8,000万円で、当時の歴代興行収入1位を達成し、2020年に公開された「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」が記録を更新するまでの19年間首位を維持し続けました。

また海外では、第52回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞し、第75回アカデミー賞ではアカデミー長編アニメ映画賞を受賞しました。

それだけでなく、世界の177人の批評家が選ぶ「21世紀の偉大な映画ベスト100」の中で第4位に選出されました。更に、2022年にはジブリ史上で初めて舞台化し帝国劇場などで上演されています。

映画『千と千尋の神隠し』のあらすじ

荻野千尋は新しい引っ越し先へ両親と向かう途中、森の中にある不思議なトンネルを見つけます。

父親の思い付きでトンネルを抜けていくと、廃墟のような寂れた無人の町がありました。

そこは、八百万の神々の住まう場所でした。

怪しい雰囲気を感じ取り怖がる千尋をものともせず、千尋の両親は美味しそうな匂いに釣られ飲食店に置いてある食べ物を食べ始めてしまいます。

千尋も誘われましたが断り、一人で旅館のような建物の方へ歩いていきます。

そこで不思議な少年に出会い、強い口調で今すぐ戻るように言われます。

千尋は急いで両親の元へ戻りますが、いつの間にか両親は豚に姿を変えられており、それでもなお食べ続けていました。

更に千尋自身も消えそうになりますが、先ほどの少年ハクに助けられます。

千尋は両親とともに無事に帰れるのでしょうか。

映画『千と千尋の神隠し』のみどころ

湯屋で働く千尋とそれを取り巻く周囲の変化に注目してほしいです。

最初は、人間というだけで周囲から煙たがられ厄介者扱いを受けます。

表立った千尋の味方はリンさんだけです。

ハクも千尋の味方ですが、湯婆婆の部下であり従業員から一目置かれる立場なため表立った行動は出来ません。

しかし湯屋に厄介な客が来ると、失敗を前提に押し付けられますが、千尋の実直な働きとカオナシのお節介やリン達のフォローにより無事にお客様をもてなします。

それにより湯屋は大儲けし、周りにも一目置かれるようになります。

千尋自身も初めは鈍臭く礼儀もあまり知りませんでしたが、様々な経験を経て成長していくので、その変化を注目して観てみてください。

映画『千と千尋の神隠し』の感想

千尋は等身大の女の子で、誰にでも当てはまるキャラクターだと思います。

我儘を言ったり、すぐ良心に頼ったり子供なら大なり小なり誰もがそういう部分を持っています。

子ども目線で見ると、自分がその世界に入り込んだような錯覚をするかもしれません。

大人目線で見ると、子どもゆえの無鉄砲さや危なっかしさにヤキモキするかもしれません。

ぜひ、家族で見て感想を話し合ってみてほしいです。

子どものころに見たきりの人は、大人になって改めて見てると新たな発見があるかもしれません。

映画『千と千尋の神隠し』の登場人物・キャスト

千と千尋の神隠しの登場人物・キャストをご紹介します。

荻野 千尋(おぎの ちひろ) / 千(せん):柊瑠美
ハク / ニギハヤミコハクヌシ:入野自由
湯婆婆(ゆばーば) / 銭婆(ぜにーば):夏木マリ
坊(ぼう) / 坊ネズミ:神木隆之介
釜爺(かまじい):菅原文太
リン:玉井夕海

映画『千と千尋の神隠し』のスタッフ

千と千尋の神隠しのスタッフをご紹介します。

監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
原作:宮崎駿
製作:鈴木敏夫
製作総指揮:徳間康快
音楽:久石譲
主題歌:木村弓 「いつも何度でも」
撮影:奥井敦
編集:瀬山武司
制作:会社スタジオジブリ