人間が巨大トマトに襲われる事件が発生し、捜査官のメイスン・ディクスは、相棒のジム・リチャードと共に捜査に乗り出しました。
人を襲った巨大トマトは政府が極秘に開発したもので、政府はこの対策として、アンドロイドとなったブルースを戦いに向かわせ、話が続きます。
1978年10月8日に公開された映画『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』は、突拍子もない内容のため、映画としての評価は大きく2分されています。
この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。
映画『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』の予告編
<アタック・オブ・ザ・キラー・トマト・予告編>
アメリカのとある街で、一人の女性が亡くなった状態で発見されます。
現場検証の結果、犯人に結びつく手がかりは何も得られません。
一方、女性を覆っていたのは、トマトジュースだということが判明します。
その事件を境に、全米で人々がトマトの襲撃を受ける事件が頻発します。
その頃、政府の農業試験場で、軍とトマトとの熾烈な戦いが繰り広げられていました。
軍は武器が通用しないトマトを相手に、苦戦を強いられるのでした。
映画『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』の解説
本作は1978年制作のアメリカ映画で、トマトと人類との戦いを描いたホラー・コメディとなっています。
不条理なストーリー展開と、ブラックなギャクセンスによって構成されています。
突拍子もない内容のため、映画としての評価は大きく2分されます。
熱狂的なファンがいる一方、B級映画の究極「Z級映画」と評されることもあります。
出演は、「メイフィールドの怪人たち」で知られるデヴィッド・ミラー、「パルムの僧院」のジョージ・ウィルソン等です。
因みに、本作は3作の続編が制作されているほか、アニメシリーズも作られています。
映画『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』のあらすじ
アメリカのとある街で、亡くなった女性が見つかります。
彼女の周りには、トマトジュースがこぼれていました。
間もなく、人間が巨大トマトに襲われるという事件が各地で発生します。
捜査官のメイスン・ディクスは、相棒のジム・リチャードと共に捜査に乗り出しました。
実は、人を襲った巨大トマトは政府が極秘に開発したものでした。
政府は対策を練り、アンドロイドとなったブルースを戦いに投入します。
但し、ブルースは予算の都合により、アンドロイドとして使い物になりません。
そこで政府は、最後の手段として4人の刺客を送り込むのでした。
映画『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』のみどころ
本作の見どころの一つは、ディクスが巨大トマトの弱点を見つける場面です。
ある日、ラジオを聴きながら車を走らせていると、行く手を巨大トマトに塞がれてしまいます。
ところが、巨大トマトはディクスを襲うことはありませんでした。
彼は経緯を上司に報告しますが、理由は分からずじまいです。
その後、トマトによる市街地への襲撃が本格化します。
ディクスも住宅街で襲われ、近くの部屋へ逃げ込みました。
トマトは部屋の中に侵入しますが、突然、窓から出ていきます。
実は、その部屋でもラジオが流れていたのです。
後ほどディクスは、ある曲が巨大トマトの弱点だと気づくのでした。
映画『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』の感想
トマトが人を襲うというのは、極めて斬新な設定だと言えます。
ストーリーの展開も、想像を超える奇抜なものがあります。
コマ撮りの少なさなど、低予算であることは見え見えです。
それを堂々と見せることに、潔ささえ感じさせます。
映画『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』の登場人物・キャスト
アタック・オブ・ザ・キラー・トマトの登場人物・キャストをご紹介します。
メイスン・ディクスン:デイヴィッド・ミラー
ジム・リチャードソン:ジョージ・ウィルソン
ロワス・フェアチャイルド:シャロン・テイラー
ウィルバー・フィンレター大尉:スティーヴン・ピース
大統領:アーニー・マイヤーズ
映画『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』のスタッフ
アタック・オブ・ザ・キラー・トマトのスタッフをご紹介します。
監督:ジョン・デ・ベロ
脚本:コスタ・ディロン
製作:スティーヴ・ピース
音楽:ポール・サンドフォー
撮影:ジョン・K・キューレイ