2007年8月4日に公開された映画『天然コケッコー 2007』。
この記事では、映画『天然コケッコー 2007』のあらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『天然コケッコー 2007』の予告編
小さな田舎の村で暮らしていた中学2年生の右田そよ。
全員で6人しかいない小中学校に、ある日そよにとって初めての同級生が転校してきます。
しかも、その転校生である大沢広海は、垢抜けた出で立ちと端正な顔をあわせ持つ、いわゆるイケメンさんでした。
最初は歯に衣着せぬ広海の物言いにイヤな気持ちを抱くそよでしたが、交流を深める中で次第にその気持ちが変化していきます。
映画『天然コケッコー 2007』のあらすじ
山や畑に囲まれた田舎の小さな村で暮らしていた中学生右田そよ。
村の小中学生は全員で6人しかいないため、生徒みんなが同じ校舎で勉強し、学校内も登下校もいつも一緒に過ごしていました。
6人の中で最年長であったそよは、みんなのお姉さん的存在として弟をはじめみんなの面倒をみていました。
頼られる存在として楽しくも穏やかな日々を過ごす中、東京からそよと同い歳の男子中学生大沢広海が転校してきます。
あか抜けた出で立ちと端正な顔つきの彼を見て、思わず「イケメンさんじゃあ」とつぶやくそよ。
その存在に、そよの心は初めてのざわつきを覚えます。
映画『天然コケッコー 2007』の解説
2007年7月28日に公開された「天然コケッコー」は、くらもちふさこさんによる同名マンガを原作とした映画作品です。
なお、原作は、漫画雑誌「コーラス(集英社)」にて1994年7月号から2000年11月号に連載され、第20回講談社漫画賞を受賞しています。
また、渡辺あやさん脚本、山下敦弘さん監督で実写映画化された本作も、惜しくも受賞は逃したものの、第31回日本アカデミー賞の新人俳優賞に主演である夏帆さんがノミネートされました。
夏帆さんの映画単独初主演作品である本作は、夏帆さんの女優としての地位を確かなものにした作品でもあります。
映画『天然コケッコー 2007』のみどころ
映画「天然コケッコー」の見どころは、夏帆さん演じる右田そよと岡田将生さん演じる大沢広海との間で繰り広げられる、どこまでも初々しい恋愛模様にこそあります。
田舎ですくすくと育ったかわいらしい、でも本人に全くその自覚がない自分のことを「わし」と呼ぶ素朴なそよを、夏帆さんが見事に演じています。
また、岡田将生さん演じる東京からの転校生という目立ちすぎてしまいがちな難しい役である広海も、人を惹き付ける魅力を放ちながら、見事に映画になじんでいます。
そんな映画の世界観にぴったりと寄り添った2人の演技に注目です。
映画『天然コケッコー 2007』の感想
同名マンガを原作とした映画「天然コケッコー」は、キャッチコピー「もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思やあ、ささいなことが急に輝いて見えてきてしまう」。
その言葉をそのまま映像化したような、癒し系の作品です。少し日常の喧騒から離れてホッとしたい。そんな気分の時におすすめです。
映画『天然コケッコー 2007』の登場人物・キャスト
映画『天然コケッコー 2007』のキャストをご紹介します。
- 右田そよ:夏帆
- 大沢広海:岡田将生
- お母ちゃん(右田以東子):夏川結衣
- お父ちゃん(右田一将):佐藤浩市
- 田浦伊吹:柳英里沙
- 山辺篤子:藤村聖子
- 右田浩太朗:森下翔梧
- 田浦カツ代:本間るい
- 田浦早知子:宮澤砂耶
- 篤子父:斉藤暁
映画『天然コケッコー 2007』のスタッフ
映画『天然コケッコー 2007』の作成スタッフをご紹介します。
- 監督:山下敦弘
- 脚本:渡辺あや
- 撮影:近藤龍人
- 美術:金勝浩一
- 照明:藤井勇
- 録音:小川武
- 編集:宮島竜治
- 音楽:Rei harakami
- 主題歌:くるり「言葉はさんかく こころは四角」