2005年3月19日に公開された映画『エターナルサンシャイン 2004』。
この記事では、映画『エターナルサンシャイン 2004』のあらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『エターナルサンシャイン 2004』の予告編
恋人と喧嘩をした男女は、恋人がいた事すら忘れてしまおうと記憶からお互いを消してしまいます。
しかし、運命の悪戯か二人はお互いが初めて出会った場所で再び出会い、惹かれ合います。
そんな二人の間に届けられたのは、記憶を消す前に残されたお互いの記録だったのです。
彼らはそれを見て一体どんな決断を下すのでしょう。
映画『エターナルサンシャイン 2004』のあらすじ
ジョエルは恋人クレメンタインと喧嘩ばかりしてしまいます。
しかし、喧嘩後に会った彼女はそんな事どころかジョエルの事すら覚えていないようです。
恋人が、ラクーア社と言う会社で記憶を消した事を知ったジョエルは、自分もまた恋人の記憶を消したいと希望し、彼女との関係が安定とは程遠いものだったとラクーア社の記録に残したのです。
いざ記憶を消す事になったジョエルですが、処置を受けるなか見せられた仲の良かった頃の二人の姿に、この記憶を消したくないと思ってしまいます。
抵抗虚しくジョエルの記憶からクレメンタインは消えてしまいました。
しかし、その時ジョエルの処置を行なっていたメアリーは、自分もまた記憶を消された事を知ってしまい、ラクーア社で記憶を消した人たちの情報を持ち出してしまうのです。
映画『エターナルサンシャイン 2004』の解説
2004年公開の本作は、全米1353の劇場で公開され、興行7位に入ると19週間の間公開され、ゴンドリー監督最大のヒット作となりました。
また、同年のアカデミー賞で2部門にノミネートされ、アカデミー脚本賞を受賞しています。
恋愛SFに分類された本作ですが、撮影ではCG映像にはほぼ頼らず、カメラ撮影技術を駆使して『記憶』の断片を映像化しています。
また、脚本のカウフマンは当初タイトルに18単語のものを考えていたのですが、マーキーにとても収まらない事から、アレクサンダー・ポープの詩(Abelard to Eloisa)から引用する事で落ち着いたと明かしています。
映画『エターナルサンシャイン 2004』のみどころ
ジョエル役を務めたジム・キャリーが見せる、どちらかと言うと内向的な演技は、これまでコメディアンの役が多く意外な一面でしょう。
撮影にあたって、ジム・キャリーは、一切の即興演技も許されず、他のキャストと一緒に過ごす事も制限されていたそうで、後のインタビューで、明かしています。
また、本作のキーワードとも言える『二人の記憶』の映像ですが、過去と現在がランダムに出て来るので、これは一体いつの記憶だろうかと一見わからなくなりそうなところ、クレメンタインの髪色が、助けてくれます。
その数は5色と……短期間でそんなに髪色を変えて撮影に臨んだのかと女優魂を感じてしまいそうですが、実はカツラだったと取材で明かしています。
映画『エターナルサンシャイン 2004』の感想
記憶を消去してしまうと言う、荒唐無稽なストーリーに、思わず共感してしまう恋人同士の喧嘩の理由や、出会った時の心のざわめきが混ざり合い、映像美に引き込まれてしまう作品です。
一度見た後に、何故かもう一度見てみたくなるような、中毒性を持っている美しい物語です。
映画『エターナルサンシャイン 2004』の登場人物・キャスト
映画『エターナルサンシャイン 2004』のキャストをご紹介します。
- ジョエル・バリッシュ:ジム・キャリー
- クレメンタイン・クルシェンスキー:ケイト・ウィンスレット
- パトリック・ワーツ:イライジャ・ウッド
- メアリー・スヴェーヴォ:キルスティン・ダンスト
- スタン・フィンク:マーク・ラファロ
- ハワード・ミュージワック:トム・ウィルキンソン
- ロブ・イーキン:デヴィッド・クロス
映画『エターナルサンシャイン 2004』のスタッフ
映画『エターナルサンシャイン 2004』の作成スタッフをご紹介します。
- 監督:ミシェル・ゴンドリー
- 原案:ミシェル・ゴンドリー、チャーリー・カウフマン、ピエール・ビスマス
- 脚本:チャーリー・カウフマン
- 音楽:ジョン・ブライオン
- 撮影:エレン・クラス
- 編集:ヴァルディス・オスカードゥティル