映画『日本沈没』のあらすじとレビュー|日本が沈没するという自然の脅威を前にして守れるものは何なのか考えさせられる作品

邦画

小笠原の無名の島が、一晩で海底に沈んでしまうことから始まり、日本の沈没が10か月以内に迫っていることがわかり、話が続きます。

2006年7月15日に公開された映画『日本沈没』は、配給は東宝で、興行収入は53.4億円を記録し、日本だけでなく、アジアの多くの国でも公開されました。

この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。

映画『日本沈没』の予告編

<日本沈没・予告編>

「日本沈没」は2006年に公開されました。

1973年に発刊された小松左京のSF小説である「日本沈没」を原作本として製作されました。

「命よりも大切な人がいる。

1億2000万人、すべての日本人に捧ぐ」というキャッチコピーを使って、1973年に公開された「日本沈没」を「自分が映画制作を志すきっかけとなった作品」と言う樋口真嗣が、監督した作品です。

映画『日本沈没』の解説

TBSなどが製作費20億円を費やし、2006年7月15日に公開に日本で公開されました。

配給は東宝が担っています。

興行収入は、53.4億円を記録しました。

日本だけでなく、アジアの多くの国でも公開されています。

この作品は、原作本や1973年に公開された前作と比べると、登場人物における設定や役回りが大きく異なっていることが特徴です。

これについて監督である樋口真嗣は前作の映画をリメイクした作品であるというより、原作本の小説を改めて映画化したというというスタンスで作品を作り上げるように挑んだと語っています。

映画『日本沈没』のあらすじ

物語は197X年夏にはじまります。

小笠原諸島の北に位置されているという無名の島が、一晩で海底に沈んでしまいます。

これを現地調査するべく地球物理学者である田所は、現地へと赴くのでした。

深海調査艇「わだつみ」号の操艇者・小野寺と海洋地質学者である幸長助教授と一緒に日本海溝へと潜った田所の目には、海底を走っているとても奇妙な亀裂と乱泥流が飛び込んできます。

時同じくして、伊豆半島付近では地震が発生し、それに誘発されて天城山が噴火します。

このことで内閣は専門家から意見を聞くことになり、田所が呼ばれます。

その席で田所は、日本がなくなるという可能性を発言するものの、学者仲間は失笑するのでした。

しかし、渡老人らは、その説を検証するため、極秘で、【D計画】を立ちあげさせます。

映画『日本沈没』のみどころ

政府が、実働しない間に、日本各地ではこれまで起きなかった大きな地震が相次ぐようになっていました。

京都に続き、東京が相次いで巨大地震に襲われます。

さらに富士火山帯の火山が相次いで噴火することが続き、異変は誰の目にも明らかに進行していました。

日本が沈没するという危機にあることを田所は国民に知らせ、それに対する国民の反応を見るために、情報を週刊誌とテレビに暴露し、「D計画」からいなくなってしまいます。

その後、日本の沈没が10か月以内に迫っていることがわかります。

ここでようやく首相は、日本沈没の危機であることを発表するのでした。

日本に住む人を続々と避難させる一方で、あえて国内に留まることを選び、日本列島と運命を共にする選択をするものも出てきます。

その時、唯一、日本の沈没を防ぐための方法が提案されるのでした。

映画『日本沈没』の感想

自然災害が増えているとされる昨今、南海トラフ地震をはじめとする巨大地震が間近に迫っていると言われています。

いつ起きてもおかしくない自然の脅威を前にした時、私たちが守れるものとは果たして何なのだろうと、あらためて色々と考えさせられる物語となりました。

映画『日本沈没』の登場人物・キャスト

日本沈没の登場人物・キャストをご紹介します。

小野寺俊夫:草彅剛
阿部玲子:柴咲コウ
田所雄介博士:豊川悦司
結城達也:及川光博
倉木美咲:福田麻由子

映画『日本沈没』のスタッフ

日本沈没のスタッフをご紹介します。

原作:小松左京
監督:樋口真嗣
脚本:成島出、加藤正人
撮影監督:河津太郎
録音:中村淳
音響効果:柴崎憲治
音楽:岩代太郎
美術:原田恭明
メカデザイン:庵野秀明
特技統括/監督補:尾上克郎
特撮監督:神谷誠
VFXプロデューサー:大屋哲男
特殊効果:岸浦秀一