映画『ありふれた事件』のあらすじとレビュー|主人公が人の命を奪っていく様子をドキュメンタリー風に描いた作品

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映画監督であるレミーは、犯罪者であるベンを基にしたドキュメンタリー映画を撮影していました。

ベンの犯罪は、金銭の強奪、命を奪うなど残虐なものばかりで、監督であるレミーは、その様子をカメラで撮影するだけでしたが、ベンの命令で犯罪行為に加担させられ、話が続きます。

1994年3月19日に公開された映画『ありふれた事件』は、カンヌ国際映画祭で国際批評家賞を受賞しました。

この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。

映画『ありふれた事件』の予告編

<ありふれた事件・予告編>

映画クルーであるレミー、アンドレ、パトリックは、犯罪者であるベンをカメラで追いかけます。

ベンは自らの生活のために、人の命や金品を奪っていきます。

レミーたちは、ベンの残虐な犯罪行為を、ドキュメンタリーとしてカメラに収めていきます。

しかし、撮影するだけだったはずのレミーたちは、ベンの犯罪行為に巻き込まれていきます。

映画『ありふれた事件』の解説

ありふれた事件は、1992年に制作された、犯罪をテーマにした作品です。

モキュメンタリー映画のジャンルであり、フィクションの内容が、ドキュメンタリー風に仕上げられています。

そのため、監督のレミー・ブルヴォーやアンドレー・ボンゼルなどは、本人役で出演しています。

彼らが現実の役職のまま、映画撮影のために犯罪者を追いかけるという内容です。

そして、カラー映画が主流であった1992年制作ですが、あえてレトロなモノクロ調にしてあります。

また、低予算映画でありながら、第45回のカンヌ国際映画祭で国際批評家賞を受賞しました。

映画『ありふれた事件』のあらすじ

映画監督であるレミーは、カメラマンのアンドレ、録音担当のパトリックと共に、ドキュメンタリー映画を撮影していました。

そのターゲットは、犯罪者であるベンです。

ベンは、生活のためという理由で、犯罪行為を次々と繰り返していきます。

ベンの犯罪は、老婆から金銭を強奪する、子どもの命を奪うなど、残虐なものばかりです。

レミーたちは、カメラでその様子を撮影するだけでした。

しかし、ベンの命令で、犯罪行為に加担させられてしまいます。

そこへ、刺客が現れ、ベンとの抗争を繰り広げます。

レミーたちは、その抗争に巻き込まれていきます。

映画『ありふれた事件』のみどころ

「ありふれた事件」の見どころは、主人公となる犯罪者の人格です。

休む暇もないほど常に会話をしながら、次々と人の命を奪っていくという、とても危険な人格をしています。

そのような人物が犯罪行為をしている様子は、当然現実で目にすることはありません。

その犯罪を、ドキュメンタリー風で、現実化のような感覚を味わいながら見ることができます。

したがって、非日常的なものを、怖いもの見たさで楽しみたいという人は、満足できるはずです。

そして、終盤になると、展開がさらに加速していき、先の読めない展開となります。

そのため、最後まで飽きることなく楽しめるでしょう。

映画『ありふれた事件』の感想

「ありふれた事件」は、モキュメンタリー作品です。

その上、1992年制作でありながら、モノクロ調にしてあります。

そのような特殊な要素を詰め込んであるため、人によって評価が分かれるかもしれません。

しかし、好みに合えば、十分楽しめるでしょう。

映画『ありふれた事件』の登場人物・キャスト

ありふれた事件の登場人物・キャストをご紹介します。

ベン:ブノワ・ポールヴールド
レミー:レミー・ブルヴォー
アンドレー:アンドレー・ボンゼル
パトリック:ジャン=マーク・シェヌト
ヴァンサン:ヴィンセント・タヴィアー

映画『ありふれた事件』のスタッフ

ありふれた事件のスタッフをご紹介します。

監督:レミー・ブルヴォー、アンドレー・ボンゼル、ブノワ・ポールヴールド
脚本:レミー・ブルヴォー、アンドレー・ボンゼル、ブノア・ポールヴールド、ヴィンセント・タヴィアー
製作:レミー・ブルヴォー、アンドレー・ボンゼル、ブノア・ポールヴールド
音楽:ジャン=マーク・シェヌト
撮影:アンドレー・ボンゼル
編集:レミー・ブルヴォー