1986年5月31日に公開された映画『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』。
この記事では、映画『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』のあらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』の予告編
ある惑星の奴隷狩りから逃れたエイリアン(ブラザー)は、ニューヨークのハーレムに辿り着きます。
初めての地球での生活を始めることになった言葉の少ないブラザーは、文明に適応しようと仕事を始めます。
次第に陽気な隣人たちとも仲良くなっていったブラザーの元へ、ある日遥か彼方の故郷からブラザーを連れ戻しにハンターたちが現れます。
映画『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』のあらすじ
ニューヨークのエリス島に宇宙船が墜落、不時着したブラザーは3本指の足を隠し人間として、街を彷徨います。
ハーレムで出会う人々を通して、さまざまな住人と風変わりな会話をするようになっていくブラザー。
彼は、患部に手をかざすことで、自分や他の人の傷を癒したり、機械を修理したりする能力を発揮します。
ある日ハーレムバーで知り合った人から住宅を借り、アーケードキャビネットを修理したことで、修理士として働くことになります。
しかし、ミュートエイリアンを追跡していたエイリアン(黒人2人の男)が、地球で身を潜め暮らしているブラザーを突き止め、逃げ出した元の惑星に連れ戻そうとします。
映画『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』の解説
本作は公開後、独創的なストーリーとユーモア溢れるキャストの演技により、当時の社会を映し出した映画として高評価を獲得しています。
主役ブラザーを演じるアメリカのベテラン俳優ジョー・モートンはハーレムで生まれ育ち、本作に出演以降、数多くの映画関連の賞を受賞し、黒人として映画界の躍進を続けている名優です。
有名脚本家やテレビ製作関係者などからは、ハーレムという複雑な人種が混じる街を題材に、人間社会でエイリアンがどのように扱われるのかという難しい内容を比喩したストーリーとして絶賛されています。
複雑な人種が混じり合う生活を軸にした絶妙な音楽設定にも好評価を得ています。
映画『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』のみどころ
エイリアンとして地球に住むことになったブラザーが様々な背景を持つ人種との交流を通して、人間や人生とは何かを問う意味深いストーリーが見どころです。
見知らぬ土地に降り立った異人ブラザーは未知の言葉に戸惑い、そして生活に困ってしまいます。
そんなブラザーの様子見ていた周囲の人間に助けられ、どのように変化していくかという、当時のアメリカに存在した社会問題を基盤に製作されています。
違う文化の人間同士が調和を保ち、どのように生活していくかというテーマで、ユニークな隣人などとのユーモア溢れる会話や様子などがコミカルに描かれています。
映画『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』の感想
アメリカのシビアな人種問題をテーマにしたSFヒューマンドラマで、様々なルーツを持つキャストや製作者で撮影されています。
人間と生活するエイリアンが、友情や愛情などを経験しながら、成長していく姿に今の現代にもつながる国際化のヒントがメッセージとして伝わってくる作品です。
映画『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』の登場人物・キャスト
映画『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』のキャストをご紹介します。
- ザ・ブラザー:ジョー・モートン
- インド人女性:ロザンナ・カーター
- ヒスパニック男性:レイ・ラミレズ
- ヒタチ人男性:イヴィ・レネ
- ムスリム男性:ピーター・リチャードソン
- 韓国人店員:ギニー・ヤン
- オデル:スティーブ・ジェームズ
- スモーキー:ネオナード・ジャクソン
映画『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』のスタッフ
映画『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』の作成スタッフをご紹介します。
- 監督・脚本・編集:ジョン・セイレス
- 製作:ペギー・ラジスキ、マギー・レンジ
- 音楽:メイソン・ダーリン、デンジル・ボツ