2020年10月2日に公開された映画『フェアウェル』。
この記事では、映画『フェアウェル』のあらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『フェアウェル』の予告編
NYで暮らすビリーは両親から祖母ナイナイが余命三ヶ月ということを聞き中国に帰郷します。
両親はナイナイを傷つけない為に、病気の真実を隠していました。
ナイナイとの最後の日々を過ごす中で、ビリーは真実を伝えるべきだと感じます。
互いに意見の違うビリーと両親。
感情をぶつけ合いながらも、その心はナイナイを失う悲しみに暮れていました。
帰国の日の朝ビリーが最後にナイナイに伝えた言葉とは?胸が熱くなる感動作です。
映画『フェアウェル』のあらすじ
物書きを目指すビリーは、夢が中々叶わず失敗ばかりの日々を送っていました。
ある日両親から、祖母ナイナイが癌に冒され余命三ヶ月と聞き、中国に帰郷します。
両親は医者と協力してナイナイを傷つけない為に、病気や余命の事実を隠していました。
真実を伝えるべきと考えるビリーと、ナイナイを傷つけたくないと反対する家族。
ビリーは家族との意見の相違に葛藤をする中で、逆にナイナイから生きる力を貰っていることに気づきました。
そしてビリーが帰国をする日の朝、ビリーはナイナイに「さよなら」の代わりにある言葉を伝えるのでした。
映画『フェアウェル』の解説
2019年1月25日サンダンス映画祭でプレミア上映されました。
その2日後に全米配給権を獲得、5月7日にオフィシャル・トレイラーが公開されました。
2019年7月12日、全米4館で限定公開され、週末興行ランキング初登場19位を記録しました。
第77回ゴールデングローブ賞映画部門で主演女優賞を受賞、外国語映画賞にノミネートされました。
ゴッサム ・インディペンデント映画賞では、主演女優賞受賞、作品賞と脚本賞がノミネートされました。
インディペンデント・スピリット賞では、作品賞と助演女優賞を受賞、女性監督賞にノミネートされました。
数々の賞を受賞されたこの作品は、批評家かからも絶賛されており、批評家支持率は99%と高い支持率を集めています。
映画『フェアウェル』のみどころ
主人公ビリーを演じたオークワフィナの繊細で魅力的な演技が見どころです。
祖母ナイナイの病気や余命について伝えるべきか、家族とぶつかるビリーの繊細な感情を見事に演じられています。
私はこの映画を見ていて、いつの間にかビリーの気持ちに引き込まれてしまい、一緒に悩み葛藤をしてしまいました。
ビリーの祖母ナイナイの言葉一つ一つにもしっかりとした重みがあり、魅力的です。
私も見ていて、非常に励まされ心に響きました。
また、この映画を見て改めて家族って良いなと思えましたし、私自身も祖母を始め家族を大切にしていこうと強く思いました。
映画『フェアウェル』の感想
私はこの映画を通して、家族の絆や大切さを強く感じました。
ビリーのように大切な家族だからこそ、真実を伝えるべきという考えにも、傷つけないように気遣う家族の優しさにも、どちらにも共感できました。
大切な家族のことだからこそ悩むのだと思いますし、時にぶつかり慰めあいながら家族の絆も深めていくことができるのだと感じました。
非常に心が熱くなった作品でした。
映画『フェアウェル』の登場人物・キャスト
映画『フェアウェル』のキャストをご紹介します。
- ビリー・ワン: オークワフィナ
- ハイヤン・ワン: ツィ・マー
- ルー・チアン: ダイアナ・リン
- ナイナイ: チャオ・シューチェン
- リトル・ナイナイ: ルー・ホン
- ハイビン: チアン・ヨンポー
- ハオハオ: チェン・ハン
- アイコ: 水原碧衣
- ユーピン: ツァン・ジン
- アンティ・リン: リー・シャン
- リーさん: ヤン・シュエチェン
- ソン医師: ジム・リュー
映画『フェアウェル』のスタッフ
映画『フェアウェル』の作成スタッフをご紹介します。
- 監督・脚本:ルル・ワン
- 製作:ダニエル・メリア/マーク・タートルトーブ/ピーター・サラフ/アンドリュー・ミアノ