映画『友だちのうちはどこ?』のあらすじとレビュー|親友のノートを返すため遠く離れた彼の家を探しに出かける物語

洋画

主人公のアハマッドは、学校の宿題をしようすると、親友のモハマッドが使っていたノートを間違って持って帰ってきたことに気づいた。

このままでは親友のモハマッドが退学させられてしまう、と困惑したアハマッドは、このノートを返しに行こうと、話が続きます。

1993年10月23日に公開された映画『友だちのうちはどこ?』は、日本で公開された年に【キネマ旬報ベストテン】で第8位となり、2005年英国映画協会が選定した「14歳までに見ておきたい50の映画」の5位に入りました。

この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。

映画『友だちのうちはどこ?』の予告編

<友だちのうちはどこ?・予告編>

ある日、生徒のモハマッドは、宿題をノートではない紙に書いたことで先生に怒られます。

先生からは、「今度同じことをしたら退学だ」と忠告されます。

しかしその日、隣の席にいる親友のアハマッドが、モハマッドが使っているノートを自宅に持ち帰り、「このままだモハマッドが退学になってしまう」と焦ります。

ノートを返すため、遠く離れたモハマッドの家を探しに行くお話です。

映画『友だちのうちはどこ?』の解説

この作品は、1987年にイランで公開された映画です。

日本での公開は、1993年10月23日で、上映時間は85分となっています。

舞台となっているのは、カスピ海近辺にあるコケールとポシュテの隣り合った村です。

1987年、ファジル国際映画祭で、最優秀監督賞を受賞、そして、審査員特別賞を受賞。

日本で1993年公開されて、この年、【キネマ旬報ベストテン】で第8位となっています。

2005年、英国映画協会が選定した【14歳までに、見ておきたい50の映画】の5位にランクインしています。

また、職業俳優を使わずに撮影をされていて主演した子役は、「オリーブの林をぬけて」の作品にも主演しています。

映画『友だちのうちはどこ?』のあらすじ

イランのとある村にある、小学校でのお話です。

この小学校の生徒の一人が、先生からひどく怒られてします。

それは、宿題をノートではない紙に書いて提出したことです。

その生徒は、「次に同じことをしたら退学になる」と先生から伝えられます。

このようなやり取りがあった後だというのに、モハマッドがいるとなりの席に座った親友は、学校から家に帰り、宿題をしようすると、モハマッドが使っていたノートを、間違って持って帰ってきてしまっていました。

このままでは友達が退学させられてしまうと困ったアハマッドは、このノートを、返しに行こうと思い、外に出ていくことにします。

モハマッドの家は、アハマッドの家からは、かなり遠い場所にあります。

どうにかして、そこに着こうとします。

でも、ついには、モハマッドには、そのノートを返すことができずに、家に帰ることになります。

映画『友だちのうちはどこ?』のみどころ

友達の家がどこにあるかもわからず、遠くの村にあるというのに、何とかして友達のためにノートを返そうという、少年の純粋な気持ちがとてもうまく描かれていて、見どころとなっています。

子どもの純粋な気持ちと、大人の少し意地悪なところや、怖い部分などが表現されていて、いろいろと考えさせられる部分があります。

また、子どもの気持ちを、上手く捉えています。

子役は、素人で演技はとても自然な感じになっているのもこの作品の良さだと感じます。

子どもが持っている素直な気持ちを、そのまま大人になっても持ち続けてほしいと思うのと、大人の自分勝手な部分が表現されている作品です。

映画『友だちのうちはどこ?』の感想

ノートを返す為に頑張っている少年と、その姿を周りの大人たちが少し冷めた様子で見ているという、その子供の視線と大人の視線というのがとてもうまく表現されている作品だと感じます。

少年の自然な演技や、映像のすばらしさが、映画に引き込まれる部分となっています。

映画『友だちのうちはどこ?』の登場人物・キャスト

友だちのうちはどこ?の登場人物・キャストをご紹介します。

アハマッド: ババク・アハマッドプール
モハマッド・レダ・ネマツァデ: アハマッド・アハマッドプール
先生: ホダバフシュ・デファイ
母さん: イラン・オリタ
おじいさん: ラフィア・ディファイ

映画『友だちのうちはどこ?』のスタッフ

友だちのうちはどこ?のスタッフをご紹介します。

監督:アッバス・キアロスタミ
脚本:アッバス・キアロスタミ
製作:アリ・レザ・ザリン