映画『フラガール』のあらすじとレビュー|衰退する炭鉱の地にリゾート施設建設しハワイアンダンス計画も同時進行する物語

邦画

炭鉱が衰退する常磐の地に温泉を利用した施設を作り、そこをリゾート施設にしようという話が進行する。

そして、その施設でショーとしてハワイアンダンスを披露しようという計画も進みだす。

2006年9月23日に公開された映画『フラガール』は、第30回日本アカデミー賞において、最優秀作品賞を受賞した作品です。

この作品のあらすじ、みどころなど感じたことをご紹介します。

映画『フラガール』の予告編

<フラガール・予告編>

物語の舞台は昭和40 年の福島県いわき市。

炭鉱の町として栄えた過去がある石炭の町も、次々と進む新しい燃料の出現によって斜陽産業の町となっていました。

毎月多くのリストラが発表され、かつて産業を支えた何千人もの労働者が次々とクビになります。

そんな状況の中、町おこしの一環として「常磐ハワイアンセンター」建設の話が持ち上がるところから、物語は始まります。

映画『フラガール』の解説

「フラガール」は、2006年9月23日に日本で公開され、2007年3月1日には韓国でも公開されました。

第80回のキネマ旬報ベスト・テン日本映画ベストテンにおいて、第1位を獲得し、読者選出ベスト・テンにおいても、第1位を獲得したほか、第30回日本アカデミー賞において、最優秀作品賞を受賞した作品です。

配給はシネカノンが担い、興行収入は約14億円を記録しました。

最終的な観客動員数は130万人に上っています。

また2008年以降、度々舞台化されている作品でもあります。

原作が存在しない作品であることから、構想に3年がかかったと言われ、女優がフラダンスのレッスンを受けて撮影をした作品でした。

映画『フラガール』のあらすじ

炭鉱が衰退の一途を辿るある日、常磐の地から湧き出る温泉を利用した施設を作り、そこをハワイの雰囲気を漂わせたリゾート施設にしようという話が進みます。

そして、その施設内のショーで、ハワイアンダンスを披露しようという計画が同時進行します。

しかし当然のような炭鉱の労働者たちは、この建設に反対します。

そんな中、炭鉱の町に生まれ、ここで育った早苗は、炭鉱の泥にまみれた生活から、ハワイアンセンターが抜け出すチャンスになるのではないかと考えて、友達である紀美子とともに、ハワイアンダンサーの募集に応募することを決めるのでした。

ここから少女たちの葛藤が始まります。

映画『フラガール』のみどころ

オーディションを経る中で、ほとんどの者が消えていき、紀美子と早苗の数人だけが残ると、これで本当のフラダンスチームが作れるのかと、紀美子たちは不安になります。

そんなある日、ダンサーである平山まどかが、彼女たちの指導をするべく現れるのでした。

紀美子たちは、サングラスをかけた姿で、まるで田舎者を見下すかのようなまどの姿に、最初こそ不信や不満を抱きますが、まどかの卓越したダンスの技術と魅力に、やがて惹き込まれていくのでした。

町は反対運動がさらに激しくなっていきますが、そんな中で紀美子は、今も炭鉱で働く母を押し切って、フラガールになる決意を固めます。

紀美子や早苗が夢見たハワイが、ここから始まるのでした。

映画『フラガール』の感想

かつて産業を支えた炭鉱の町に、突如、持ち上がったハワイアンダンスは、少女たちに夢を見せます。

少女たちは、葛藤しながら、そして時に親や周りとぶつかりながら、それでも夢を追い続ける姿が、かつて炭鉱で働いた労働者たちの懸命な姿と重なる場面が多々描かれていました。

本当の夢とは、何なのだろうと、見終わったあとに、ふと考えさせられる物語です。

映画『フラガール』の登場人物・キャスト

フラガールの登場人物・キャストをご紹介します。

平山まどか:松雪泰子
谷川紀美子:蒼井優
木村早苗:徳永えり
熊野小百合:山崎静代
佐々木初子:池津祥子

映画『フラガール』のスタッフ

フラガールのスタッフをご紹介します。

監督:李相日
脚本:羽原大介
企画・プロデュース:石原仁美
撮影:山本英夫
美術:種田陽平
照明:小野晃