映画『帰ってきたヒトラー』のあらすじとレビュー|ヒトラーが過去から現在に来てそっくりさん芸人として活躍する道徳的なメッセージが含まれた作品

洋画

2015年10月8日に公開された映画『帰ってきたヒトラー』。
この記事では、映画『帰ってきたヒトラー』のあらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『帰ってきたヒトラー』の予告編

ヒトラーが過去から現在にやってきて、そっくりさん芸人として活躍するストーリーです。

風刺小説が原作になっており、いろいろな騒動を巻き起こしています。

彼についていろいろと肯定的な描かれ方になっていたので、世間をにぎわすことになった問題作です。

前半はコメディタッチになっていますが、全体を通して道徳的なメッセージが含まれています。

映画『帰ってきたヒトラー』のあらすじ

ヒトラーのそっくりさんが街にいると噂になりますが、それは過去からやって来た本物でした。

彼のおもしろさを知ったザヴァツキは彼を撮影していき、お金がなくなると彼が絵を描いて売却し資金を稼いでいます。

彼はインターネットで話題になるようになり、芸人といて売り出すことになりました。

彼は人気者になっていきさまざまな番組に出演するようになり、大衆から好かれていきます。

彼は政治に矛先をかえていき、次第に自分の支持者を集めていきました。

彼はSNSを使って親衛隊をたくさん集めるようになり、不穏状況がよみがえり始めるのです。

映画『帰ってきたヒトラー』の解説

原作は道徳的な作品として高く評価されており、ヒトラーが人間的に描かれていることがポイントです。

彼を笑いの対象としている珍しい作品で、難民流入などさまざまな問題が含まれています。

マスッチは本物に似せるためメイクアップを入念に行っており、厳しさよりも包容力のあるキャラクターを演じました。

撮影する際、市民から襲われる可能性もあったので、ボディガードが一緒に行動しています。

最初の頃は笑えるシーンが多かったのですが、ストーリーが進むにつれてシリアスな展開になっていくようになり、政治や世界情勢などが絡んでくるのが興味深いです。

映画『帰ってきたヒトラー』のみどころ

かつての独裁者は、悪者ではなく魅力的なキャラクターとして描かれています。

どこかリアリティを感じることができ、コメディセンスあふれる作品です。話が進むうちに民衆が右派よりに傾いていくようになり、どこか不穏な空気を感じることもあります。

過去の人がタイムスリップすると現代ではかなり浮くようになりますが、シリアスな展開へとどんどん進んでいくのが怖いです。

風刺のきいた内容になっていて、ブラックジョークも胸につきささります。

ヒトラーに関する知識がなくても楽しむことができ、彼の危険なカリスマ性を実感することができるでしょう。

映画『帰ってきたヒトラー』の感想

ヒトラーの登場によって社会がどのように変化していくのか再現されている作品です。

コメディとして気軽に見ることができますが、後半はおもしろいおじさんから独裁者へと自然に変貌する姿にドキドキすることでしょう。

映画『帰ってきたヒトラー』の登場人物・キャスト

映画『帰ってきたヒトラー』のキャストをご紹介します。

  • アドルフ・ヒトラー:オリヴァー・マスッチ
  • ファビアン・ザヴァツキ:ファビアン・ブッシュ
  • カッチャ・ベリーニ:カッチャ・リーマン

映画『帰ってきたヒトラー』のスタッフ

映画『帰ってきたヒトラー』の作成スタッフをご紹介します。

  • 監督:ダーヴィト・ヴネント
  • 脚本:ダーヴィト・ヴネント、ミッツィ・マイヤー
  • 原作:ティムール・ヴェルメシュ