映画『花に嵐』のあらすじとレビュー|大学生が送るキャンパスライフで一人の女子が現れる物語

邦画

大学に入学し、大学生活ではサークルの勧誘活動が盛んで、お祭り騒ぎです。

そんな中、映画サークルに入ってしまいます。

カメラを持ち歩いて映画日記をつけ始め、話は続きます。

2016年9月25日に公開された映画『花に嵐』は、ぴあフィルフェスティバルでは準グランプリを獲得し、カナザワ映画祭では観客賞と出演俳優賞を、日本映画ペンクラブ賞では観客賞を受賞しています。

この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。

映画『花に嵐』の予告編

<花に嵐・予告編>

大学に入学し新しい環境に入った「僕」は、大学生活に馴染もうとしています。

サークルの勧誘活動が盛んになっており、キャンパス内はお祭り騒ぎです。

そんな中僕は映画サークルに誘われ、何となく入ってしまいます。

そこから僕の行く所には必ずひとりの女の子が現れます。

次第に僕は彼女の存在が気になってきます。

そして彼女は、僕に完成していない映画の続きを撮ってほしいとカメラを渡します。

映画『花に嵐』の解説

2016年に日本で公開された新感覚の作品です。

岩切一空監督による自主制作映画で、独創的な世界観が味わえます。

主人公「僕」を中心に、アニメのようなスピード感の中ストーリーが進みます。

新しい演出が評価されました。

2016年のぴあフィルフェスティバルでは準グランプリを獲得しています。

ぴあフィルムフェスティバルは、新しい才能の育成と発見、新しい映画の環境づくりをテーマにしており、こちらはそのテーマにぴったりの作品でした。

他にも、カナザワ映画祭では観客賞、出演俳優賞、日本映画ペンクラブ賞では観客賞を受賞しています。

映画『花に嵐』のあらすじ

僕は早稲田大学に入学し、キャンパス内の賑やかな雰囲気を眺めながら歩いていました。

映画研究会のブースが目に留まり、女性の先輩ありさがカメラを持たせてくれます。

彼女のペースにすっかり飲み込まれた僕は映画研究会に入ります。

僕はカメラを持ち歩き映画日記をつけ始めます。

ありさは出会ったあの日とは別人かと思うオーラを纏っています。

横暴で周囲を威圧する態度です。

ある日飲み会の帰り道で、僕は映画研究会のメンバー花に未完となっている映画に使う小道具の入手を手伝って欲しいと頼まれます。

僕はそのミッションに挑戦するのですが、入手するまでには監督の家に侵入する必要がありました。

映画『花に嵐』のみどころ

花に嵐の見どころは、大学生が送るキャンパスライフのリアリティです。

サークル活動であったり、飲み会のノリは大学生時代を思い起こさせます。

撮影にはPOV方式が取り入れられ、臨場感たっぷりです。

リアルな視点の揺れがまるで自分がその場に居るかのような演出となっています。

物語は初めからラストまで目まぐるしいスピードで駆け抜けていき、そのテンポ感も花と嵐の特徴です。

作中には監督が好むエッセンスが様々な形で織り込まれております。

全てが計算された物なのか、その場で生まれたものかは判断出来ませんが、監督の世界観が色濃く映し出されています。

映画『花に嵐』の感想

監督の頭の中の複雑な構図が、これでもかと詰め込まれているような感覚を覚えました。

かなり独創的な作品となっており、好みは分かれそうです。

しかし、新しい映画の道をひとつ切り開いたと思います。

映画作品も今後このようなジャンルが増えていくと、またひとつ楽しみが広がります。

映画『花に嵐』の登場人物・キャスト

花に嵐の登場人物・キャストをご紹介します。

僕:岩切一空
花:りりか
ありさ:小池ありさ
古谷:篠田竜
舞:半田美樹
咲:不破要
只野:吉田憲明

映画『花に嵐』のスタッフ

花に嵐のスタッフをご紹介します。

監督:岩切一空
脚本:岩切一空
撮影:岩切一空
編集:岩切一空
録音:石川領一
助監督:笹沼未冬
音楽:有泉慧