主人公の女子高生キャリーは、いじめのターゲットとなっていました。
そんなある日、イケメンのトミーからプロムパーティーに一緒に参加しようと誘われます。
しかし、そのパーティーでは、キャリーを絶望される壮絶ないじめが計画されており、話が続きます。
1976年11月3日に公開された映画『キャリー』は、アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞しています。
この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。
映画『キャリー』の予告編
<キャリー・予告編>
女子高生のキャリーは、あまり魅力的とは言えない外見と、内向的な性格で、学校生活になじめず、いじめのターゲットとなっていました。
自宅でも、キリスト教信者でありながらも狂信的な考えにのめりこむ母親に生活のあらゆる快楽を制限され、ますます悲観的になっていく彼女でしたが、そんな彼女をある日、イケメンのトミーからプロムパーティーに一緒に参加しようと誘われます。
勇気を振り絞って参加したキャリーは、そこで楽しい時間を過ごしますが、実はそのパーティーでは、キャリーを絶望される壮絶ないじめが計画されていたのでした。
それを知った時、彼女自身の内面に秘められていた超能力のパワーが怒りとなって爆発します。
映画『キャリー』の解説
1976年に公開された、アメリカのホラー映画で、原作はあの有名なスティーヴン・キングです。
本作はそのショッキングな内容から、かなりの話題と注目を集めたため、1999年には続編が製作されましたし、2013年にはリメイク版も発表されました。
また主演のシシ―スペイセクらがアカデミー賞にノミネートされ、映画自体もアボリアッツ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞するなどの高い評価を受けています。
特にキャリーを演じたシシースペイクは当時、すでに20代後半で会ったにも関わらず、地味で目立たない高校生役と、怒りを爆発させる狂気の超能力少女を見事に演じ分け、絶賛されました。
映画『キャリー』のあらすじ
キャリーはベイツ・ハイスクールに通う女子高校生。
しかし、彼女の高校生活はけっして楽しいものではありませんでした。
地味でさえない容姿をクラスメートたちにバカにされてイジメられ、いつもなにかに怯えるように学校生活を送っていたのです。
キャリーは母親と二人暮らしでしたが、その母親自身は熱狂的なキリスト教信者であり、女性らしく生きることや快楽を求めることをキャリーに厳しく禁じるような母親でした。
そんなキャリーでしたが、ある日、クラスメートでイケメンのトミーに一緒にパーティーに参加しようと誘われます。
はじめはバカにされていると思い拒絶していたキャリーでしたが、トミーの熱心さに勇気を振り絞って、参加することをOKします。
しかし、そのパーティーで彼女を待っていたのは。
映画『キャリー』のみどころ
なんといってもラストシーンが秀逸です。
映画を観終わった後、あのシーンが脳裏に焼き付いて、恐ろしくて眠れなかったほどでした。
ついつい主人公に感情移入してしまうため、あまりにも可哀そうで目を覆うシーンもいくつかあり、後半でキャリーが、秘められた能力と怒りを爆発させるシーンは、恐ろしいと思う同時に、いけないと思いつつも爽快な気分にすらなりました。
エンターテイメントとしての怖さと同時に、しいたげられた人間の怒りの爆発という、ネガティブなパワーの恐ろしさを思い知らされる映画でもあります。
もう一度と言わず、何度でも観なおしてみたい、ホラー映画の名作です。
映画『キャリー』の感想
古い映画ならではの容赦ない恐ろしさみたいなものがつまった見事なホラー作品です。
この映画を観ることで、恐怖や怒り、とまどいや悔しさ、一瞬だけ垣間見える青春の輝き、虚しさや絶望、いろんな思いをいっせいに味わえることでしょう。
とくにラストシーンを堪能してください。
映画『キャリー』の登場人物・キャスト
キャリーの登場人物・キャストをご紹介します。
キャリー・ホワイト:シシー・スペイセク
マーガレット・ホワイト:パイパー・ローリー
スー・スネル:エイミー・アーヴィング
トミー・ロス:ウィリアム・カット
クリス・ハーゲンセン:ナンシー・アレン
ビリー・ノーラン:ジョン・トラボルタ
コリンズ先生:ベティ・バックリー
ノーマ・ワトソン:P・J・ソールズ
フロム氏:シドニー・ラシック
フレディ:マイケル・タルボット
映画『キャリー』のスタッフ
キャリーのスタッフをご紹介します。
監督ブライアン・デ・パルマ
脚本ローレンス・D・コーエン
原作スティーヴン・キング
製作ポール・モナシュ、ブライアン・デ・パルマ