主人公のアリスは、白ウサギを追って大きなトンネルに入ってしまい、大きな穴へと落ちて、奇妙な空間の部屋にたどり着きます。そこから冒険に似た不思議な物語が始まる作品です。
1953年8月22日に公開された映画『不思議の国のアリス』は、1903年に初めて映像化されて以来、さまざまな映画、テレビ映画、テレビシリーズとして制作され続けています。
この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。
映画『不思議の国のアリス』の予告編
<不思議の国のアリス・予告編>
アリスは、好奇心旺盛な少女でした。
ある日、アリスは、白いうさぎのあとを追っていると、大きな穴の中へと落ちてしまいます。
白いうさぎのあとを追って辿り着いた場所は、魔法と不思議な生き物たちに溢れたとても奇妙な世界でした。
喋る動物や動くトランプたちと出会いながら、アリスがその世界で繰り広げる奇想天外な出来事の物語です。
映画『不思議の国のアリス』の解説
ルイス・キャロルの児童小説である「不思議の国のアリス」は、キャロルが亡くなった後、5年経った1903年に初めて映像化されて以来、さまざまな映画、テレビ映画、テレビシリーズとして制作され続けています。
中でも1953年に日本で公開された本作品は、原作本が持つ言葉遊び部分を減らし、カラフルで健全な雰囲気を運ぶミュージカル基調となっており、「ほうき犬」など原作には登場していないオリジナルキャラクターが加えられています。
アリスの声優は当時13歳だったキャサリン・ボーモントが務めました。
この作品の配給はRKO Radio Picturesが担っています。
映画『不思議の国のアリス』のあらすじ
ある日の昼下がり、アリスはチョッキを着た白いうさぎが大きな懐中時計を持ちながら、走り去るのを見つけます。
アリスは、その白いウサギのあとを追いかけました。
しかしアリスは白ウサギを追っている間に、いつの間にか大きなトンネルに入ってしまいます。
そして、さらにその先にあった大きな穴へと落ちてしまいました。
下まで落ちてしまうと、あの白いウサギが走っているのを見つけます。
アリスはすぐさま追いかけますが、すると奇妙な空間の部屋にたどり着くのでした。
そこからアリスの冒険に似た不思議な物語が始まることになります。
映画『不思議の国のアリス』のみどころ
アリスは懐中時計を持って走っていった白いウサギを追って落ちた穴の先で辿り着いた奇妙な世界で、様々な不思議な生き物たちに出会います。
喋るうさぎ、歌をうたうイモムシ、気弱なチャールズ王、トランプ兵…他にもたくさんの不思議な生き物たちが次々とアリスの前に現れ、冒険を共にします。
しかし最後に、自分を呼ぶ姉のロリーナの声で目が覚めると、アリスはロリーナに「夢を見たのね」と言われてしまい、お茶の時間へと誘われるのでした。
アリスが、あの不思議な世界で出会ったもの、見たもの、感じたことは、果たして何だったのでしょう。
映画『不思議の国のアリス』の感想
姉のロリーナがアリスに言った「夢を見てたのね」と言った世界は、本当に夢だったのでしょうか。
アリスが追いかけたものは、白いウサギではなく、その夢そのものだったのかもしれません。
大人が観ても、まるで子どもの頃に描いたファンタジックな世界が蘇るようで、心を躍らすことができる作品だと思います。
映画『不思議の国のアリス』の登場人物・キャスト
不思議の国のアリスの登場人物・キャストをご紹介します。
アリス:キャサリン・ボーモント
白うさぎ・ドートー:ビル・トンプソン
ハートの女王:ヴェルナ・フェルトン
マッドハッター:エド・ウィン
三月ウサギ:ジェリー・コロンナ
映画『不思議の国のアリス』のスタッフ
不思議の国のアリスのスタッフをご紹介します。
製作:ウォルト・ディズニー、ロイ・O・ディズニー
原作:ルイス・キャロル
音楽:オリバー・ウォレス
撮影:ボブ・ブロートン
編集:ロイド・リチャードソン