1991年5月4日に公開された映画『ウィズネイルと僕』。
この記事では、映画『ウィズネイルと僕』のあらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『ウィズネイルと僕』の予告編
イギリス・ロンドンの特別区に住む売れない役者の僕と中毒症状のあるウィズネルに、毎週定期的に訪ねて来るのはドラッグディーラーであるダニーだけ。
そんな荒れた生活に嫌気がさした僕は、ウィズネルの裕福な叔父モンティが所有している田舎町の別荘で素敵な休日を過ごそうと目論むのです。
しかし、実際は思いもよらない体験が待っていました。
映画『ウィズネイルと僕』のあらすじ
舞台の始まりはロンドン特別区カムデンタウン。
役者で成功を夢見る僕は、毎日酔いつぶれて落ちぶれた生活を送っている。
ある日リージェントパークで、僕とウィズネルは自分達の状況について口論になりました。
僕は思い立って静かな田舎町で優雅な休暇を楽しみ、心を入れ替えようと提案します。
ウィズネルの叔父モンティは、渋々2人をロンドン郊外にあるコテージに招待します。
そこでの暮らしは温かい日差しと上品なワイン、そして居心地の良いパブでのランチをたのしむ。
田舎の素朴な時間が流れ、陽気な地元の人々と交流と 料理作りの楽しみを知る大満足の旅になるはずでした。
しかし現実には、真逆の出来事が起こります。
映画『ウィズネイルと僕』の解説
1987年に公開されたイギリスのブラックコメディ映画。
劇中ではメリーウッドを「僕」で統一して表現されています。
イギリスの大手テレビ局BBCによると、イギリス映画の中でもカルト的な人気を博し、アメリカで上映後、一部のファンからは絶大的な人気を集めました。
ストーリーはかつて俳優でもあった監督自身の実体験が含まれており、監督本人が執筆した未公開の小説に基づいています。
本作は主役を演じるイギリス人俳優リチャード・グランドとポール・マッギャンの初出演映画。
イギリスの大手情報雑誌ガーディアンによると、1999年にイギリス映画協会によって第29回最優秀英国フィルム賞を受賞しています。
日本ではB級映画として、小規模の劇場でのみ公開されました。
映画『ウィズネイルと僕』のみどころ
1969年のイギリスを背景に、古きよりヒッピー時代の街カムデンタウンの風景が精密に撮られているシーンが見どころです。
また癖の強い2人が一緒に暮らし、過ごす休暇での出来事の最中、様々な体験をする様子が痛快に面白く描かれています。
理想の休暇後、ロンドンに戻って来てからの生活の変化も期待できるストーリー展開です。
主役の1人であるリチャード・グラントは今ではアカデミー賞にノミネートされているイギリス人ベテラン俳優です。
脇役ダニーを演じる俳優ラルフ・ブラウンの歴史的な映画でもあります。
また、ウィズネイルの叔父モンティ役のイギリス人俳優リチャード・グリフィスは名誉ある大英帝国勲章を与えられた名優でもあります。
映画『ウィズネイルと僕』の感想
日本ではB級映画として公開されましたが、現在名優として活躍する主役2人の若き頃の初出演作としてイギリスでは高評価を受けています。
コメディらしく、挿入歌をあまり使用せず、セリフと演技で構成されているので、イギリス流ブラックコメディで笑いを理解できるとより面白い映画です。
映画『ウィズネイルと僕』の登場人物・キャスト
映画『ウィズネイルと僕』のキャストをご紹介します。
- ウィズネイル:リチャード・グラント
- 僕 :ポール・マッギャ
- モンティ:リチャード・グリフィス
- ダニー:ラルフ・ブラウン
- ジェイク:マイケル・エルフィック
映画『ウィズネイルと僕』のスタッフ
映画『ウィズネイルと僕』の作成スタッフをご紹介します。
- 監督・脚本:ブルース・ロビンソン
- 製作:ポール・ヘラー
- 製作総指揮:ジョージ・ハリスン、デニス・オブライアン
- 音楽:デヴィッド・ダンダス、リック・ウェントワース
- 撮影:ピーター・ハナン
- 編集:アラン・ストラッチャン