女子高生のオシャレは、父親、再婚相手と一緒に、夏休みを軽井沢で過ごすことになります。
それを嫌がったオシャレは、所属している演劇部の合宿先として、ファンタやマックなどの友人を連れて羽臼邸を訪れますが、羽臼邸の中では奇妙なことが起こっていき、話が続きます。
1977年7月30日に公開された映画『HOUSE ハウス』は、映像を重視した作風は当時の日本映画界にとっては画期的とされ、映画会社の社員ではない人が大手作品を務めるという点でも、革新的でした。
この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。
映画『HOUSE ハウス』の予告編
<HOUSE ハウス・予告編>
「HOUSE ハウス」は、人を食べる家をテーマにしたホラー映画です。
主人公のオシャレは、夏休みを父親と過ごしたくないため、伯母の羽臼邸で暮らすことを友人に提案します。
そして、オシャレと友人たち7人の女子高生は、羽臼邸へとたどり着きますが、その家の中で次々と食べられていきます。
女子高生が様々な方法で食べられる様子が、当時の映像技術を最大限に駆使して描かれている作品です。
映画『HOUSE ハウス』の解説
「HOUSE ハウス」は、1977年に公開された日本の映画です。
数々のCMを手掛けた大林宣彦さんが、初めて劇場用として手掛けた作品でもあります。
映像を重視した作風は、当時の日本映画界にとっては画期的とされました。
さらに、映画会社の社員ではない人が、大手作品を務めるという点でも、革新的でした。
ただ、公開当時の評価は賛否両論で、特に若年層以外からは、良くない評価が数多く見られました。
また、大勢の評論家が酷評しています。
しかし、現代では、世界中に根強いファンがいる作品です。
さらに、アイドル映画や日本のホラー映画の元祖として扱われることも多いです。
映画『HOUSE ハウス』のあらすじ
お嬢様学校に通う女子高生のオシャレは、父親が再婚したことを知ります。
そして、父親や再婚相手と一緒に、夏休みを軽井沢で過ごすことになります。
それを嫌がったオシャレは、所属している演劇部の合宿先として、伯母の家である羽臼邸を提案します。
ファンタやマックなどの友人を連れて羽臼邸を訪れたオシャレですが、羽臼邸の中では奇妙なことが起こっていきます。
人によって見えるものが違ったり、神出鬼没に伯母が現れたりする現象です。
その現象の末に、羽臼邸を訪れた女子高生たちは、あらゆる方法で命を奪われていくというストーリーです。
映画『HOUSE ハウス』のみどころ
「HOUSE ハウス」は、その独特な世界観が特徴です。
全体的に暗い雰囲気でありながら、ポップなテイストを取り入れた、ホラーコメディとなっています。
そして、BGMもどこかホラーにはそぐわない曲調で、独自の雰囲気を作り上げています。
また、当時の映像技術を駆使した、ホラーの演出も見どころのひとつです。
映像技術が発達した現代の視点からは、チープに見えるかもしれません。
しかし、レトロ映画として視聴すると、涙ぐましい努力を感じられるはずです。
さらに、アイドル映画としての側面もあるため、ホラーではなくアイドル目当てで視聴するのも良いでしょう。
映画『HOUSE ハウス』の感想
「HOUSE ハウス」は、日本のホラー映画の礎を築いたとも言われる作品です。
そのため、日本のホラー映画が好きな人は、視聴しておいた方が良いでしょう。
また、革新的な映像技術が使用された作品でもあります。
そのため、映画の技術に興味がある人も楽しめるはずです。
映画『HOUSE ハウス』の登場人物・キャスト
HOUSE ハウスの登場人物・キャストをご紹介します。
オシャレ:池上季実子
ファンタ:大場久美子
ガリ:松原愛
クンフー:神保美喜
マック:佐藤美恵子
スウィート:宮子昌代
メロディー:田中エリ子
東郷圭介先生:尾崎紀世彦
オシャレの母:池上季実子
オシャレの祖母:津路清子
西瓜を売る農夫:小林亜星
写真屋さん:石上三登志
江馬涼子(おばちゃま):鰐淵晴子
おばちゃまのフィアンセ:三浦友和
羽臼香麗:南田洋子
寅さんに似た男:原一平
ラーメン屋の客:広瀬正一
村の老人:大西康雅
女教師:檀ふみ
映画『HOUSE ハウス』のスタッフ
HOUSE ハウスのスタッフをご紹介します。
監督:大林宣彦
脚本:桂千穂
原案:大林千茱萸
製作:大林宣彦、山田順彦
音楽:小林亜星、ミッキー吉野、ゴダイゴ
撮影:阪本善尚
編集:小川信夫