映画『グリーンマイル』のあらすじとレビュー|アメリカ南部の刑務所で看守を務める物語

洋画

人の喜怒哀楽すべてに働きかける、重厚な人間模様が描かれている映画です。

2000年3月25日に公開された映画『グリーンマイル』は、上映時間188分と、3時間超える大作になります。

そんな深みのある作品のみどころや感想、感じたことをご紹介します。

映画『グリーンマイル』の予告編

<グリーンマイル・予告編>

ポールが務める刑務所にある日、囚人コーフィが入所します。

見るものを萎縮させる大男でありながら、どこまでも純粋な心を持つコーフィは、不思議な力で次々と奇跡を起こします。

本当に彼は罪を犯したのか、次第に疑問を抱き始めてしまったポール。

キャッチコピーの「僕達は、世界で一番美しい魂を握りつぶそうとしていた」そのままに、切なくも美しい物語が描かれます。

映画『グリーンマイル』の解説

アメリカで1999年に、日本では2000年に公開された映画「グリーンマイル」は、1996年にスティーヴン・キングが発表した同名小説を原作としています。

なお、本作は上映時間188分と、3時間超える大作です。

一方で、監督・脚本を務めたフランク・ダラボン自身は、原作小説を参考に、約2ヶ月という短時間で脚本を書き上げたというエピソードを残しています。

そんな本作は、2000年に開催されたアカデミー賞の音響・脚本・作品賞、さらにはマイケル・クラーク・ダンカンが助演男優賞にノミネートされるなど、世界的に高い評価を集めた作品でもあります。

映画『グリーンマイル』のあらすじ

大恐慌時代の1935年、ポールはアメリカ南部の刑務所で、看守主任を務めていました。

彼らの仕事は、「グリーンマイル」と呼ばれる通路の先にある電気椅子に向かう受刑者に、穏やかに亡くなっていただくことでした。

そんなある日、有罪判決を受けた身長2メートルを超える大男コーフィが入所してきます。

ところが、見るものを圧倒する見た目と裏腹、暗闇を怖がり、どこまでも純粋な心を持つその男は、不思議な力で次々と奇跡を起こします。

本当に彼は罪を犯したのか。

コーフィとの交流を通して、ポールは次第に疑問を抱き始めます。

映画『グリーンマイル』のみどころ

3時間という長尺の作品でありながら、見るものを一切飽きさせることのない見応えの高さこそが映画「グリーンマイル」の見どころです。

ネズミ探しで笑ったかと思えば、電気椅子という現実を改めて目の当たりにして辛くなったり、不思議な力で感動したと思ったら、今度は事件の真実を知り、込み上げる怒り。

そんな人の喜怒哀楽すべてに働きかける、重厚な人間模様が映画を通して描かれています。

ただ涙を誘うだけでなく、看守たちそれぞれが抱く葛藤を通して、人という存在とは何かまでもを考えさせられる、深みのある作品です。

映画『グリーンマイル』の感想

スティーヴン・キングの同名小説を映像化した作品「グリーンマイル」。

美しい人間模様が描かれた本作を見ると、誰もが心が洗われたような気持ちになれます。

少し日常に疲れてしまった。

そんな気分のときに、おすすめです。

映画『グリーンマイル』の登場人物・キャスト

グリーンマイルの登場人物・キャストをご紹介します。

ポール:トム・ハンクス
ジョン・コーフィ:マイケル・クラーク・ダンカン
ブルータル:デヴィッド・モース
パーシー:ダグ・ハッチソン
ハル所長:ジェームズ・クロムウェル
デル:マイケル・ジェッター
ビリー:サム・ロックウェル
メリンダ:パトリシア・クラークソン

映画『グリーンマイル』のスタッフ

グリーンマイルのスタッフをご紹介します。

監督:フランク・ダラボン
脚本:フランク・ダラボン
原作:スティーヴン・キング
製作:フランク・ダラボン デヴィッド・ヴァルデス
音楽:トーマス・ニューマン
撮影:デヴィッド・タッターサル
編集:リチャード・フランシス=ブルース