子供から青年へ成長していく姿を撮影し、2002年夏から2013年10月まで、実際には12年間を使って、親子の姿がどのように描かれていくのかが注目される作品です。
2014年7月11日に公開された映画『6才のぼくが大人になるまで。』は、第64回ベルリン国際映画祭でコンペティション部門に選出され監督賞を受賞、ゴールデングローブ賞では映画部門作品賞を受賞しています。
この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。
映画『6才のぼくが大人になるまで。』の予告編
<6才のぼくが大人になるまで。・予告編>
この作品はメイソンとオリヴィアが離婚した後、息子であるメイソン・ジュニアを育てる12年間の中で、親子関係や様々なことが変化していく様子をそのまま描写したものです。
作中で、コルトレーン演じるメイソン・ジュニアの子供から青年への成長していく姿を撮影し、それを描くために、2002年夏から2013年10月までの期間、実際に12年間を使って、断続的に行われました。
映画『6才のぼくが大人になるまで。』の解説
この作品は第30回サンダンス映画祭において初めて公開されたものです。
全米での公開は2014年の後半期と決まっていました。
また第64回ベルリン国際映画祭において、コンペティション部門に選出され、監督賞を受賞しています。
ほかにも、ゴールデングローブ賞において、映画部門作品賞を受賞しました。
2014年7月14日にニューヨークとロサンゼルスの映画館で限定的に公開され、週末の興行収入ランキングにおいて19位を記録しました。
日本では、2014年11月14日に公開されると、1億500万円の興行収入を記録しています。
映画『6才のぼくが大人になるまで。』のあらすじ
6才のメイソン・ジュニアは両親が離婚することになりました。
そこで姉であるサマンサとともに、母親であるオリヴィアの故郷ヒューストンへと引っ越すことを余儀なくされてしまいます。
バンド活動に明け暮れていた父親であるメイソン・シニアは、曲作りのためだと言って、アラスカ州へと旅に出て行ったものの、結局はアメリカの本土へと舞い戻ることで、定期的にメイソン・ジュニアや姉のサマンサと会うようになっていました。
母であるオリヴィアは、二人を養うために職を得ようと、大学で心理学を学ぶものの、大学で知り合った教授であるウェルブロックと再婚することになるのでした。
教授には2人の連れ子がおり、6人での生活が始まることになります。
映画『6才のぼくが大人になるまで。』のみどころ
ウェルブロックが、手を上げる姿を見て、オリヴィアは自分の子であるメイソン・ジュニアとシンシアを連れて家を飛び出します。
やがて、オリヴィアは大学の教職に就くことになり、一方のメイソン・シニアは恋人と再婚して、新しく子どもを授かるのでした。
メイソン・ジュニアは思春期を過ごす中で、反抗期を迎え失恋を経験します。
そして写真撮影に没頭する毎日を送るようになるのでした。
多感な思春期や青年期を過ごす中で、メイソン・ジュニアは何を映し出そうとするのでしょうか。
子どもが大学に進学して、親元を離れていくまでの12年間の親子の姿がどのように描かれていくのかが注目されます。
映画『6才のぼくが大人になるまで。』の感想
実際に12年間を通して、撮影された本作品は、子どもの成長だけではなく、子とともに変化し、あるいは成長しようとする親の姿も描かれていることが印象的です。
時に葛藤しながら、それでも多感な時を過ごそうとするメイソン・ジュニアの姿は、誰でもが経験する人生の一コマなのかもしれません。
映画『6才のぼくが大人になるまで。』の登場人物・キャスト
6才のぼくが大人になるまで。の登場人物・キャストをご紹介します。
メイソン・エヴァンス・ジュニア:エラー・コルトレーン
オリヴィア・エヴァンス:パトリシア・アークエット
サマンサ・エヴァンス:ローレライ・リンクレイター
メイソン・エヴァンス・シニア:イーサン・ホーク
キャサリン:リビー・ヴィラーリ
映画『6才のぼくが大人になるまで。』のスタッフ
6才のぼくが大人になるまで。のスタッフをご紹介します。
監督・脚本・製作:リチャード・リンクレイター
製作:キャサリン・サザーランド
:ジョン・スロス
:ジョナサン・セリング
編集:サンドラ・エイデアー
撮影:リー・ダニエル
:シェーン・ケリー