映画『ノマドランド 2021』のあらすじとレビュー|住居も失った主人公が遊牧民になりキャンピングカーで移動する先々で出会うノマド達との交流を描いた作品

洋画

2021年3月26日に公開された映画『ノマドランド 2021』。
この記事では、映画『ノマドランド 2021』のあらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『ノマドランド 2021』の予告編

ジャーナリストのジェシカ・ブルーダーによる、ノマドを取材して書き上げた 「ノマド 漂流する高齢労働者たち」が原作となっています。

この本は世界各国で翻訳されています。

リーマンショックにより、住居も失った主人公ファーンが、ノマド(遊牧民)になりキャンピングカーで、移動する先々で出会うノマド達との交流を描いたロードムービーになっています。

映画『ノマドランド 2021』のあらすじ

夫をなくしたファーンは高齢にさしかかっていましたが、リーマンショックによる経済危機の影響で長年暮らした住まいを失いました。

彼女は家財を売ったお金でキャンピングカーを買い、車上生活をはじめます。

そして日雇いの職を渡り歩きながら全米を放浪してノマドとして生活をはじめる事になります。

大型倉庫で仕事を始めたファーンは、仕事は楽ではないものの、同じノマド仲間と楽しく仕事をしていました。

ある日ファーンは、ノマド生活者を支援するためのイベントに参加する事になります。

そこではさまざまなノマド生活者との出会いがあり、色々とノマドの知識を学ぶ事となります。

それは 満足したものとなりした。

その後もファーンは行く先々で出会いと別れを繰り返していきます。

映画『ノマドランド 2021』の解説

ノマドランドは日本では2001年3月に公開されました。

ファーン役のマクドーマンと、デイブ役のストラザーン以外は プロの俳優ではなく実際の車上生活者が起用されました。

マクドーマンは役作りの為に車上生活や、Amazonでの日雇いの梱包行にも従事しました。

近年IT機器を駆使して様々な場所で働くスタイルをノマドワーカーと呼びますが、 ノマドは遊牧民を意味します。

リーマンショック時を背景に、アメリカの影の部分が伺える作品となっています。

評論家からは絶賛されていて評価も高いのとなっています。

第93年アカデミー賞は6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、主演女優賞を受賞しています。

他にも数々の映画祭などで、ノミネートされ受賞しました。

映画『ノマドランド 2021』のみどころ

未だに記憶にあたらしいリーマンショックですが、アメリカの抱えている格差社会の厳しさを伺い知ることができます。

ノマドの生活はどのようなものなのか、知恵や知識なども描かれています。

キャストのも実際のノマドの人々が出演しているので、リアル感のあるものとなっていると思います。

不安定で金銭面で苦労する主人公ですが、それでも自由でいる姿は美しく感じさえもします。

彼女の表情も豊かなもので、グッと惹きつけられてしまいます。

また、背景に広がるアメリカの自然は、スケールがとても大きく、厳しさも美くしさも壮大に描かれているので見てほしいです。

映画『ノマドランド 2021』の感想

倒産によって簡単に解雇されてしまうのは、観ていて辛いものがあります。

アメリカの格差社会を痛感させられる映画とっています。

ノマドも自由なところもあるけれど、フリーランスは何の保証もないので他人事ではないと 考えさせられてしまいました。

そんな過酷な状況でも、仲間と支えあい、人生を楽しんでいる様は観ていて救われます。

映画『ノマドランド 2021』の登場人物・キャスト

映画『ノマドランド 2021』のキャストをご紹介します。

  • ファーン:フランシス・マクドーマンド
  • デイブ:デヴィッド・ストラザーン
  • リンダ:リンダ・メイ
  • ボブ:ボブ・ウェルズ

映画『ノマドランド 2021』のスタッフ

映画『ノマドランド 2021』の作成スタッフをご紹介します。

  • 監督:クロエ・ジャオ
  • 脚本:クロエ・ジャオ
  • 原作:ジェシカ・ブルーダー