映画『やがて…春』のあらすじとレビュー|小学校5年生の男子が主人公でいじめ問題をテーマとする作品

邦画

学校教育の中では避けては通れないテーマとして、この作品を通じて「いじめをしてしまう側」と「される側」という両方の側面を見ることができる作品となっています。

1986年5月10日に公開された映画『やがて…春』は、テレビでも何度か放送されており、いじめ問題をテーマとしているため、小学生の子どもから大人まで見られる作品となっています。

この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。

映画『やがて…春』の予告編

<やがて…春・予告編>

小学校5年生の男の子が主人公の作品です。

いじめ問題をテーマとして描かれていて、動物を大事にする心優しい男の子の松山優樹は、クラスメイトや教師からは生活態度に関して、受け入れられずにいました。

そして、クラスに引っ越しをしてきた女の子もクラスに馴染めず、萎縮していくことになります。

クラスメイトからのいじめはどんどんとひどくなっていきます。

映画『やがて…春』の解説

1986年5月10公開された映画です。配給は、にっかつ児童映画です。上映時間は105分となっています。

脚本は、下島三重子さんと横田与志さんの共同執筆です。

監督は、中山節夫さん、撮影は岩永勝敏さんが担当され、主題歌は小室等さんの「僕は君が好きだ」です。

映画公開当時、にっかつ児童映画は自社で映画を製作するための資金作りが苦しく、他社作品を配給するだけのことが多くありました。

この作品は、テレビでも何度か放送されています。

いじめ問題をテーマとして描かれている作品のため、小学生の子どもから、大人までが見られる作品となっています。

映画『やがて…春』のあらすじ

とある小学校の5年生の児童が主人公です。

小学5年生の少年「松山優樹」は、母親と二人暮らしをしています。

動物が好きで、優しい性格の男の子ですが、だらしない様子が周りのクラスメイトや教師から好かれないことになってしまいます。

ある日、クラスに山形からの転校生の女の子がやってきます。

その女の子は、言葉が訛っていることを茶化され、そこからクラスに馴染めずに過ごします。

クラスでうまくいかずに、とうとう女の子は英系脱毛症になってしまい、山形に帰ることになります。

そして、優樹は、クラスの中でいじめっ子とのやり取りで怪我をしてしまい、体に障害が残ります。

映画『やがて…春』のみどころ

いじめがテーマということで、とても重たい内容ではありますが、いじめ教育の映画として、とても見どころが多い作品です。

主人公の少年が、クラスの中でいじめてくる子にも負けずに立ち向かう姿。

いじめについて取り上げてが学級会を開くことになったクラスメイト。

気の強い女子グループや、けんかをする男の子。

実際の学校現場でも、考えられることがたくさんあります。

主人公の男の子の体に障害が残ってしまい、そのことから教師やクラスメイトが真剣に考え、リハビリの成果で歩けるようになった様子と、それを助ける仲間とのやり取りは、とても心に刺さります。

映画『やがて…春』の感想

学校教育の中で、避けては通れないテーマで、この作品を通じていじめをしてしまう側とされる側という両方の側面を見ることができます。

映画を見終わった後も、いろいろと話し合うことができるため、この作品を見て、自分に何ができるかを考えるきっかけづくりになります。

映画『やがて…春』の登場人物・キャスト

やがて…春の登場人物・キャストをご紹介します。

松山光:真木洋子
松山優樹:庄川正信
裕美:高木史恵
裕美の父:ケーシー高峰
裕美の母:あき竹城
淳子:谷本重美

映画『やがて…春』のスタッフ

やがて…春のスタッフをご紹介します。

監督:中山節夫 ナカヤマセツオ
製作:中山節夫 ナカヤマセツオ
プロデューサー:吉井憲一 ヨシイケンイチ
脚本:下島三重子 シモジマミエコ
:横田与志 ヨコタヨシ
撮影:岩永勝敏
音楽:小室等 コムロヒトシ