同じ闘鶏トレーナーであるライバルのジャックとの賭け試合で、勝利を宣言をするものの、実際にはジャックに惨敗する。
これを契機に全国でチャンピオンを勝ち取るまでは、ライバルのジャックとは一切口を利かないと主人公のフランクは心に固く誓います。
2013年1月19日に公開された映画『コックファイター』は、ハリウッドから干されていたモンテ・ヘルマンに復活の機会を与えるために監督をさせたが、興行的に失敗し赤字に終わった作品です。
この作品のみどころや感想など、感じたことをご紹介します。
映画『コックファイター』の予告編
<コックファイター・予告編>
チャールズ・ウィルフォードと同じ名前の小説が、原作になっています。
闘鶏をテーマに描いた映画で、闘鶏トレーナーであるフランクは、全国のチャンピオンになるまでライバルであるジャックと一切口を利かないという誓いを立てます。
フランクは、各地で試合に出場して、腕を磨くのでした。
しかし、闘鶏にばかり熱心になるフランクに恋人であるドディは愛想を尽かして、フランクのもとを去ってしまいます。
映画『コックファイター』の解説
「断絶」の興行的失敗によって、ハリウッドから干されていたモンテ・ヘルマンに対して、復活の機会を与えるために監督させるものの、本作品をも興行的に失敗します。
コーマン製作の作品の中では数少ない赤字に終わった作品です。
アメリカでは1974年7月30日に、日本では 2013年1月19日に、それぞれ公開されました。
アメリカでの配給はニューワールド・ピクチャーズが、日本での配給はboidが、担っています。
コーマンは、製作費の回収のために、別の作品の場面を入れて再編集などを行いましたが、やはり興行的には失敗に終わりました。
映画『コックファイター』のあらすじ
闘鶏トレーナーであるフランクは、同じ闘鶏トレーナーであるライバルのジャックとの賭け試合において、高らかにジャックに対して勝利を宣言をするものの、実際ではフランクは惨敗してしまいました。
フランクは、ジャックに惨敗してしまったことを契機にして、全国でチャンピオンを勝ち取るまでは、ジャックとは一切喋らないと心に固く誓います。
恋人を置き去りにしながら、闘鶏に対して熱心に腕を磨き始めます。
そしてフランクは、移動式住居をトレーラーの荷台に積み込んで移動しながら、各地で開催されている闘鶏の試合に出場することにするのです。
映画『コックファイター』のみどころ
各地で開催されている試合に出場を続けていたフランクは、ある時、再び、ジャックと対戦することになります。
しかし、またもジャックとの対戦に敗れてしまいます。
しかも今回は、再びジャックとの対戦に敗れただけでなく、移動式住居をはじめとした持っている財産のほとんどをなくしてしまいます。
さらに恋人であるドディさえ愛想を尽かしてしまい、フランクは恋人さえ失ってしまうのでした。
そこで再起に闘志を燃やしたフランクは、何の断りもなく弟夫婦の家を売り払ってしまい、売り払ったことで得た500ドルで新たな鶏を手に入れるのでした。
映画『コックファイター』の感想
闘鶏に、あるいはライバルに勝つことにばかり、熱心になるフランクは、周りが見えていません。
そのことで、彼は勝利することより大切なものを確実に失い続けているように思えました。
本当に大切なものは、誰かに勝つことや、勝ったという成績や名誉ではないのではないでしょうか。
映画『コックファイター』の登場人物・キャスト
コックファイターの登場人物・キャストをご紹介します。
フランク:ウォーレン・オーツ
ジャック:ハリー・ディーン・スタントン
ドディ:ローリー・バード
ランダル:トロイ・ドナヒュー
オマー:リチャード・B・シャル
映画『コックファイター』のスタッフ
コックファイターのスタッフをご紹介します。
監督:モンテ・ヘルマン
原作者:ウィルフォード.C.(チャールズ)
音楽:マイケル・フランクス